散らかしブログの片付け

ブログ散らかしの片付け どうもあちこちに掻き散らかす癖を晩節くらいには整理をしなければ、と。このブログはお休みとし、facebookに集中します。そちらをご笑覧ください。facebookは開きっぱなしではなく、開いたり、閉じたり、半開きにしたりしながら掻き…

「自慢、愚痴、説教」

盆の休み、上半期のテレビドラマをまとめ見した。極端化・劇場化を差し引いて見るのが視聴の鉄則。それでも、いや〜!面白かった。 www.tv-asahi.co.jp イベント会社のうだつの上がらない企画課の人間模様がテーマ。どこにでもいる、どこにでもあるキャラ、…

防災学術連携

防災学術連携体シンポジウム@学術会議 昨日は学術会議で行われたこのシンポジウムに参加した。特に災害時の緊急医療対応に関してがテーマであった。この会議体に参加したのは初めてのこと。地球科学関係は地震、火山、地質、地盤など多くの関連する学会が加…

オープンサイエンス(4)

論文数の爆発 読めないほど論文数が爆発的に増えているには理由がある。Googleなどのように全ての情報を補足しようという流れの加速と、それに合わせるように中国国家資本主義の科学技術への集中投資があり、世界の科学技術の全てを補足しようという動きであ…

オープンサイエンス(3)

論文検索エンジンから論文を何本までの絞り込む? さて、検索エンジンから読みたい論文をそもそも何編まで絞り込むか。 私は学生の時に、熟読すべき論文は卒論では少なくとも50編、修士では200編と言われた。指導がしっかりとされている学生からの間接情報で…

オープンサイエンス(2)

どうやって学術の動向を把握するか。私らの時代は、図書が中心。図書へ通い新着雑誌を眺め、 1。タイトルを見る。要旨を見る。図を見る。そして読むかどうかを決める。 2。読む。考える。 最初は悪戦苦闘。専門用語をはじめ持っている知識の限界をはるかに…

オープンサイエンス(1)

オープンサイエンスとは、文字通り「開かれた科学」のことである。 最近になってあちこちで活発な議論となっている。日本学術会議でも「オープンサイエンスの深化と推進に関する検討委員会」が設置され議論が続けられている。 これは今後の科学の行方を左右…

SNS 発信整理

SNS による情報受発信が当たり前の生活ツールになっている。しかし、その受発信のチャンネルが多すぎると混乱する。そこに加齢による「忘れ」が加わる。常に整理に追われる。 移り気な私は、この「はてな」からfacebookへ長らく発信場所を移していた。が、「…

縁は不思議なもの

古民家再生物語-古材を生かす、未来を建てる (単行本)作者: 森久美子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2018/11/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る縁は不思議なもの。作家森久美子氏の出版記念祝賀会へ出席させていただいた。森氏以…

人類の未来

人類の未来―AI、経済、民主主義 (NHK出版新書 513)作者: ノーム・チョムスキー,レイ・カーツワイル,マーティン・ウルフ,ビャルケ・インゲルス,フリーマン・ダイソン,吉成真由美出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2017/04/11メディア: 新書この商品を含むブロ…

僕らの社会主義 その1:読書の動機

僕らの社会主義 (ちくま新書 1265)作者: 國分功一郎,山崎亮出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2017/07/05メディア: 新書この商品を含むブログ (8件) を見る その1:動機 いや〜、面白かった。 この本を手にした動機をまず記しておこう アメリカの学会との連…

先日の「未来の年表」の感想

どうあがいても、日本の人口は減ってゆく。もちろん初期条件は現在の出生や死亡統計が根拠。 境界条件として急激な移民政策を取れば別。不安定な国際情勢で移民政策をどうするかは日本にとっても人ごとではない。 日本このありさまでは50年後8千万人とな…

未来の年表

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)作者: 河合雅司出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/06/14メディア: 新書この商品を含むブログ (23件) を見る 暑さを避けて久々に書店へ。最近は書店も売るのに必死で、ベスセラーコーナーが…

讃岐の偉人、南原繁と現代 南原繁は、戦後最初の東大総長。今手元に数冊の本がある。不思議な出会いだ。私は立花隆氏の著作は読んできた。その中で初めてこの人の片鱗を見て偉大な人であったことを知った。札幌農学校のクラークから大きな影響を受けた「武士…

5月10:45~11:15 地球惑星科学連合大会「学校教育用語セッション」で招待講演 学術会議地球惑星人材育成委員会委員長職の責務で教育問題で講演をする。30分も時間をいただいたので、どうするか思案していた。 この際、少々というか、かなり非常識だが、私…

決戦の5月、その1

決戦の5月 連休が終わって、5月の長期決戦に入りました。20日よりの日米共催地球惑星連合大会では、自分自身の講演4件、モデレータ1件、会議など主催2件、参加、打ち合わせ無数、これまでになくハードスケジュールです。会議などを列記します。関係者の…

ページ再活動のお知らせ

このページに定年のご挨拶を記してから1年以上が経過した。本当に時は速い。東京海洋大特任教授として1年以上が経過し、生活にもそれなりのリズムが出来てきた。あちこちSNSに書き散らかしていて、本ページへの近況を書きそびれてきた。時として公と私の境が…

定年のご挨拶

拝啓 ブログご覧の皆様、 桜も咲き誇り、木々も一斉に芽吹き、いよいよ新しい季節が本格的にはじまりましたね。私、木村学、2016年3月31日を持ちまして、18年間勤めた東京大学理学系研究科を定年退職いたしました。長年のご支援に心から感謝申し上げま…

勝井義雄先生 

高校の同窓会へ下記原稿をお送りしました。勝井義雄先生ご逝去の報に接して。 木村 学 (岩見沢東高校43期卒業、東京大地会会長) 平成27年10月19日、著名な火山学者であった北海道大学名誉教授勝井義雄先生が亡くなられた。享年90歳であった。 先生は岩…

押し迫る時、定年まであと150日

押し迫る時、定年まであと150日 いよいよもって時間がなくなってきた。「ねばならない」ことと「やりたい」ことのギャップがますます大きい。この2つが統一されるものから優先の選択。1。最後の学生の博士論文。今日明日が最大の山場。我田引水?どんどん…

高知コア研究所10周年

高知コア研究所10周年 定年まであと161日 高知空港の近く、高知大学農学部キャンパス内に高知コア研究所という、何をしているのか、得体のしれない研究所がある。 かつて戦闘機が飛び立った空港跡地?。草むらに見え隠れする分厚いコンクリート格納庫。竹…

現役最後の地質学会大会 定年まであと199日

長野で行われた日本地質学会年大会に参加してきた。長野市ははじめてなので、ついでに善光寺参りと川中島決戦跡地も見てきた。素晴らしい! 天気が良くて何より。しかし、東京での地震があったというニュースも飛び込んできた。 さて、地質学会関連の役職も…

秋のはじまり

定年まであと227日 お盆も終わり、いよいよ秋に向けて始動である。1000年、100年、10年、5年、3年、来年、そして今年いっぱいと 未来へ向けてさまざまな仕込みと、現在の処理、過去の清算の同時進行が始まる。時間スケールが長いほど私事から離れる。それら…

 避暑地で考えたこと 

(定年まであと247日) 7月末の週末、東京では恒例の隅田川花火大会。私の住む浦安市でも東京湾で納涼(?)花火大会。百万人を越える人達が押し寄せたらしい。汗をダラダラと流しながら、深夜まで熱中症の恐怖におののく。全く納涼どころではなかったであ…

 地球惑星科学人材育成  定年まであと253日

7月22日午後、第23期日本学術会議地球惑星委員会人材育成分科会が開催された。この国の地球惑星科学の大学・大学院教育、初等・中等・生涯教育はじめ全てを俯瞰し、今後の方向を見定め、2年後に提言としてまとめるというのが本会議の任務。私が委員長を仰…

 大学動乱の時代(5) =科学ジャーナルの危機、自由vs寡占  定年まであと253日

昨日、日本学術会議地球惑星科学委員会が開かれた。午前から夕刻まで合計6時間。 多々、議題はあるのだが、さる大学の図書館長から提起された深刻な問題。商業科学ジャーナルの購読料問題。もはや、個々の大学が支払える限界を超えている。学問の自由を支え…

 大動乱の時代 (4) イノベーション 定年まであと270日。

東北の久利さんのfacebookで知らされてJSPSの最新レポートを読んだ。耳慣れないことばが35ページも並んでいる。ネットを辞書代わりにして、うなりながら読んだ。心意気・理念は、自然科学研究でも文理本格統合により先進国とともに近代科学の大転換を図る…

 大学動乱の時代(3) 18歳人口は再来年から一気に減少へ。さ、どうする大学?

大学の文系教育系の再編縮小改革案の、それぞれの大学からの自主・自律案の締め切りが今月末に迫っている。 それぞれの大学ではすでにほぼ出来上がっているのではないだろうか。こんなに急がされている背景は、18歳人口が再来年から一気に減少に向かうからで…

 大学動乱の時代 (2) 定年まであと295日 

文部科学省改革プラン平成25年11月 批判は易しいのであるが、対案、いや、より優れた案を提示することなしの不安表明では無責任のそしりは免れないので、それらを考えながら。改革プラン2枚目は、法人化以降の成果のみ、それも一部しか記していないので、評…

 大学動乱の時代(1) 定年まであと296日

定年まで300日を切って、やめていく大学はますます動乱へ突入しています。 私は国立大学が2004年に法人化されて以来、大学運営などにはほとんど関与してきませんでした。 学会などの外回りばかりをやって。しかし、ここへ来て学術会議第三部(理工系…