国家の命運

国家の命運 (新潮新書)

国家の命運 (新潮新書)

昨今のニュースは、はらはらドキドキものばかりだ。
先の休日、買い物へ出かけたついでに手にした。
有名外交官であった薮中氏の最近の著作。
一気に読んだ。
外交のフロントで国を担って来た氏だけに、昨今の混乱の中で適切なメッセージとして迫力に満ちて迫ってくる。

そして、その最大のメッセージは若者への未来の付託だ。
「内向きにならず、ーー しゃべれる英語をマスターし(これは決して難しいことではない)、ロジック力をつけ、攻撃力をつけ、世界と堂々とわたりあってほしい。
時代を嘆いているだけでは何もはじまらない。時代は人間がつくっていくものだ。若い人たちには未来があり、その未来を示すことができれば、この国にはまだ希望があるーー」(終わりにより)

これは、外交などに限らず、科学を含めてあらゆる分野に通ずる。全く同感だ。