2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

地球持続学

地球持続学のすすめ (岩波ジュニア新書)作者: 武内和彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/06/20メディア: 新書購入: 2人 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見る最近、地球環境問題とからんでサスティナビリティーということばを良く耳にする…

アフリカ大地溝帯はいつ裂けた?

エチオピアのフリカ大地溝帯、そこは人類のふるさと。 これまで圧倒的に支持されて来た考えは、今から500万年ほど前から後に、大地が裂け、その肩とも言うべき大地溝帯の縁が3000メートルも上昇。 その大地の変動が、気候や環境の変動につながり、人類の進化…

長瀞へ

先週の木曜日、灼熱地獄の中、長瀞への地質見学を断行した。 6月、三度の海外出張で三週にわたって休講。 授業料を払っている学生には申し訳がたたない。 そこで、まず水曜日に二回分の補講、そして翌日、岩石の変形観察を兼ねて、地質学発祥の地、埼玉県長…

都城秋穂先生ご逝去

昨日、突然、都城秋穂先生ご逝去の訃報が飛び込んで来た。 火曜日朝、散歩で霧の深い中で崖から転落し、木曜日に発見されたという。 あまりにも著名な日本人研究者の死であり、残念でならない。 木曜日、私は学生をつれて長瀞の巡検にいった折、彼の変成岩岩…

テクトニクスー気候ー生命絶滅進化のリンク

このテーマは今後の地球科学の最大のテーマの1つであるが、次々と浮かび上がっている。 地球史上、とてつもない温暖化時代の白亜紀に何があったが、そこの海洋底で何があったか? 最新のNatureに載っている。海底火山が9300万年前の大量絶滅ー大規模無…

生物と無生物のあいだ

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/18メディア: 新書購入: 56人 クリック: 1,487回この商品を含むブログ (1107件) を見る科学ものとしてはめずらしくベストセラーという。 引き込まれるように一気…

ローマ帝国末期, [泣き面にはち状態]の大地震・大津波

地中海地域は活発な変動帯であるにもかかわらず、明瞭な地震や津波の記録が多くはない。 しかし、Nature Geoscienceの2008年April号におもしろい論文が載っている。AD365年にクレタ島を一挙に隆起させる事件があり、エジプトのアレクサンドリアや各地が津波…

人類の足跡

人類の足跡10万年全史作者: スティーヴンオッペンハイマー,仲村明子出版社/メーカー: 草思社発売日: 2007/08/31メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 79回この商品を含むブログ (28件) を見る最近の人類学の革命が記された画期的翻訳本。 2005年時点での、ゲ…

中村さんのNature Geoscience論文

Nature Geoscienceのvol. 1.No.6に本教室の中村仁美さん、岩森光さん、木村純一さんの論文が載っている。 火山岩の化学から、スラブからの脱水が見え、日本列島中部の下に存在するフィリピン海と太平洋プレートからの脱水に違いが見えるという。中部日本では…

万国地質学会議/準備会議

今日午前中は、来月オスロで開催されるIUGS/IGC(国際地質学連合)の総会に向けての対策のための会議が学術会議で開かれた。 このIGC(万国地質学会議)は1878年に第1回がパリで開かれて以来四年ごとに開かれている。日本の学術会議はこの連合の分担金として4…