2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

追憶:私とうどんと讃岐(7)宇高連絡船

霧の瀬戸内海は春の風物詩 霧笛の響く穏やかな海は、季節の変わった事をはっきりと示している。 しかし、今と違って、昔は霧の日には船も飛行機も皆泊まる。 当時は、瀬戸大橋も、ジェット機の発着する空港も四国には1つもない。完全に陸の孤島と化してしま…

今日の外人

昨日は、一昨日から寝ずに科学研究費の申請書類かきに追われた後も、予定が目白押し。 そして夜になって、ミネソタのDavid Yuenが飲みに行こうというので、本郷3丁目の「だん」 この写真、左の人がDavidではありません。 左は、地震予知で発言を続ける、か…

追憶:私とうどんと讃岐(6) 悲しみからの脱却

坂東先生が亡くなり、しばらくの間、呆然としていた。 寒風吹きすさぶ中で、あわただしく葬儀を終え、それからも長い間,放心状態であった。葬儀での、残された奥さんと、今だ学生と高校生である子供たちの姿はあまりにも痛々しいものであった。時間が経ち、…

追憶:私とうどんと讃岐(5)坂東先生の突然の死

「坂東先生が倒れた!」 私はすぐには飲み込めなかった。 坂東先生は、香川大学付属高松小学校の校長先生も兼ねていた。 その、雪の降る寒い朝、朝礼で壇上であいさつをしている最中に突然崩れたという。 救急車で、市民病院へ運ばれた。私は、慌てて駆けつ…

橄欖

むずかしい字だ。「かんらん」と読む。 今日は午後から立て続けに駒場キャンパスで講義だ。 中休みに、講義をやっている駒場1号館から、一服しようと外へ出た。 横に、モニュメントがあったのを思い出した。 この老木は、夏目漱石と同じ歳で、一高の教頭で…

追憶:私とうどんと讃岐(4)うどんと坂東先生

翌日は、大学のすぐ近くの久保製麺である。 http://www.geocities.co.jp/Technopolis/5624/udon04.html 外から見ると何の変哲もない普通の家である。 その外に長い列ができ、外でうどんをすすっている人が大勢いる。 だんだんと近づいて来た。 「かけ、なみ…

追憶:私とうどんと讃岐(3) びっくりうどん

坂東先生は、これらか一番おいしいうどんをごちそうするという。 私は、「うどん」と聞いただけで鳥肌が立つ。<さー、どうしよう?でもまさかうどんだけじゃないだろう?その場で別のメニューにすればいいや> などとタカをくくっていた。「ちょっと遠いの…

追憶:私とうどんと讃岐(2)  にわとりとうどん

昭和30年代前半、私がこどものころの貴重な食べ物、その一つが卵である。 日本の全てが貧乏な頃、栄養価の高い卵は高価であった。 卵焼きを食べられるのは、遠足か運動会、はたまた風邪を引いて寝込んだときくらい。 それほど貴重であった。私の父は北海道…

大雨の東京

今日は朝から大雨、おまけに午後から会議なので、車で出動。 都内は大渋滞だ。 会議に15分遅刻。会議は、地球惑星科学連合(47学協会)の運営会議。 遅刻の張本人の私。司会役の議長であり、遅刻は許されない。 しかし、多くの人が雨で遅刻。 「フー、天変…

追憶:私とうどんと讃岐(1) カナダにて

さて、今日から「うどん」です。 どこまでつづくか未定の連載です。他のことも入りながら、仕事がブログを書く暇もなくなれば、休んで進めます。 あらたに、ジャンルに「食」を設定しますので。それを追跡してくだされば、「食い意地」が分かるようになりま…

いよいよ終わる、街道てくてく旅

夏の休みをはさんで続いて来たNHKの、四元奈生美、「街道てくてく旅ー四国八十八カ所を行く」も残念だがいよいよ明日で終わりだ。 http://www.nhk.or.jp/tekuteku/BSNHK朝のドラマ,それにつづくこの中継は、私の朝のリズムだ。朝食をとりながら見る。 眠い目…

 火の車!

毎年繰り返されることではあるが、年末がそして年度末が近づいて来ると、目標に対して、全てに遅れが目立ち始める。 昨日は、修士の中間発表第二弾。「うーん!」私の基本方針は、あくまでも自由に、本人の思うようになのだがね。 私は、研究の最後の詰めは…

サハリン・犬物語(6)東京にて

大冒険のサハリンの調査を終えて、東京へ戻った。 私のサハリン行きは、東京へ赴任すると同時であったので、あいさつも出来ずにいた。 昔から、研究やら遊びやらでつきあっていただいていた地震研究所の瀬野徹三さんが、一緒に飲もうというので、本郷の丘を…

あの赤い庭石、チャートの研究

秋田で行われた地質学会の際に、服部勇氏による新しいチャートの本が出ている、というので購入し、この週末に勉強した。チャート・珪質堆積物-その堆積作用と続成過程-作者: 服部勇出版社/メーカー: 近未来社発売日: 2008/09/15メディア: 単行本 クリック: 2…

サハリン・犬物語(5)追撃!

私は手にした双眼鏡で戦いの様子を見ていた。 熊の鼻先とばーさん犬の距離は、文字通り「目と鼻の先」である。 歯茎を出し、牙のむく様子まで見える! しかし、彼らが双眼鏡の視野から一瞬にして消えた。そして、ひときわばーさん犬の大きな叫ぶ声が響きわた…

サハリン・犬物語(4)突撃!

それはどんよりとした朝のことである。 このサハリン最北の地は、8月という1年の中で一番暖かいはずに季節でも、曇ると肌寒い。おまけに風が強い。 そうなると、調査へ出かける時に、防寒のジャケットは欠かせない。 風はこれから行く方角に対して向かい風…

東京岩見沢会と百香

今日は、東京岩見沢会というふるさとの会が、アルカディア市ヶ谷(私学会館)で開かれた。 (アルカディア市ヶ谷から望む神田川沿いの風景)私は実は岩見沢の出身ではないのであるが、高校は岩見沢東高校。 先輩の明治大学金子教授が副会長になるということ…

サハリン・犬物語(3) 犬のこころ

二日酔いの寝起きの悪さを打ち破るように、外が騒がしいことで目が覚め外へ出た。 「なんだ? 騒々しい』 『オ!子犬が戻っているではないか!』夜明けに親犬が吠え、「熊が近づいたか!?」と灯台守のロシア人が外へ出ると、親犬が脱兎のごとく吠えながら走…

サハリン・犬物語(2)消えた子犬

赤ら顔の灯台守ロシア人が二人と犬5匹。 彼らとのほぼ一月の生活がはじまった。 犬はもちろん家犬ではない。外でつながらずに生活している。 5匹の他にもう1匹いるらしいのだがあまり印象にない。 食事は雨のとき以外、暗くなった後の夜の食事以外は外で…

サハリン・犬物語(1)出会い

私が犬に対する考えを全く変える事になったのは、いまから11年前のことである。 それは、サハリン島(旧樺太)のための学術調査隊を組織して、島の最北端をおとずれた1997年のことである。 私は、北海道が1億年もの時間をかけて、どのように出来たのかと…

徐々に深まる秋の気配

昨日朝、連休明けのキャンパス。 昨年は映り行く季節を眺める暇もない秋であったが今年は堪能したい。 キャンパスは今、あの『何か?』に似た銀杏の香りに満ち満ちている! ようやく読書の季節を迎えた図書館。 樹木も色づき始め。 あと一月もすれば、黄金色…

無断岩石採集に注意!

最近、調査の仕方に関するモラルが低下しているのか、こんなことが大きく報道されている。 http://www.asahi.com/kansai/kouiki/OSK200810100091.html http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081011-OHT1T00039.htm アメリカでは私有地に無断で入り調査…

我が家の娘

朝起きて、まずあいさつをしにくるのは我が家の娘。 シッポ振り振り、寄ってくる。 思いっきり転がし、おなかをさすり、今日も元気で頑張ろう! この娘ももう6歳。 生まれた時はこんなだった。 でも赤ん坊の時からかわらずやんちゃだが、かわいかったね。 …

過去に色をつける

今年の夏に中学のときの同窓が集まった。 私にとっては40年ぶりの再会であった。 http://d.hatena.ne.jp/kimura-gaku/20080808 http://d.hatena.ne.jp/kimura-gaku/20080909昔の姿は全て白黒の写真にしか納められていない。 私は、中学の卒業のアルバムを…

衣替え

秋となり、ブログも衣替え。 デザイン一覧からノートを借りた。メモ書き風が気に入った。 ついでに自分のプロフィール写真も、数年前。ちょっと古いかな? それと、はてなハイクを使った残したい一言欄を加えました。 せっかく専門外の本をいろいろ読むので。

ノーベル化学賞

今度は化学賞! ワクワクするね! 私の関連する分野で、つい先日見せられた地下の生命を蛍光した写真の技術の源はこの人の発見だったのか!と改めて感動。 益々研究したいという思いが刺激される!マスコミを見ていると、なぜ皆アメリカ在住なのだ?という議…

ノーベル物理学賞

昨夜から、日本人が受賞したノーベル賞で日本中が沸いている。随分前から噂されていた人たちがやっとという感がある。 私も昨夜は関連のネットサーフで寝不足気味だ。 今朝の新聞を見ても、当然一面トップ。 その中の論調で私も完全に賛成するのが、これで基…

秋晴れ

長い雨も上がり、ようやく秋晴れ。仕事の季節がやってきた。 博士課程、修士課程の学位論文、これから四ヶ月、いよいよ最終本番の季節。 当事者の皆さん。人生の大きな山場でスゾ! このような時期は長い人生の中で、めったにない。過ごし方によっては人生の…

とっておきの写真

金曜日にテキサスからメイル。 6月行われた南海トラフのポストクルース会議の際のとっておきの写真があったら送って欲しいと連絡が入った。 編集後記に使いたいという。 http://d.hatena.ne.jp/kimura-gaku/20080618/1213784030 の編集陣からである。 そこ…

爽やかな秋の通勤

昨日から天気も回復、東京は秋の風情だ。 今朝の通勤風景。 たまたま先頭車両。電車も軽やか。 iphoneで音楽を、っと。 お!そういえばこれカメラだ!パチ。 お茶の水の聖橋上から、もう一枚。パチ! 「貴方は もう忘れたかしら. 赤い手拭い マフラーにして …