2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

房総は砂上の陸地

房総半島の大地は、石というより、たたくとボコッと音のする泥や砂の固まった地質からなる。 だから、こんな奇妙な人の仕業に自然が作用した面白いものが見つかる。 これって、石垣のようにしようとセメントでくっつけたのだがーー、中身がくずれ、接着のセ…

海ほたるーそして南房総

朝いちの松山ー羽田便。 ねむいぞ〜。で、まだ酔いもさめやらぬ朝、松山空港へ。 まだ入り口が開いてない! 羽田へ無事着。 これから東京湾を渡って、房総半島。 アクアラインをはじめて使う。でもミス。 間違って、高速の東京方面へ入ってしまった。あわて…

人は城、人は石垣

打ち合わせ前のための時間が一時間ばかりあったので、30分散歩。 ここ松山でも、寒さが身にしみるが、近場のお城へ。 しかし、山上の城にまで行く時間がない。 やむなく、お堀端。 ここの桜はほぼ満開だ! やはり、昔の風情は落ち着くね。 桜はよく似合う…

知事選挙

今日は千葉県知事の選挙だという。誰が立候補しているのかもフォローしていない。 でも、権利と義務は行使しなければ、というので出かける前に慌ててチェック。 mmmm---、どうすんべ。桜は、なかなか、どかんといかんね。 咲いていれば、桜でも見るついでに…

松浦教授定年記念シンポジウム+明日は松山

昨日から、このブログに何度も登場する松浦教授の定年記念シンポジウム。 地震学、固体地球では群を抜く理論派だけあって、なかなか面白い。 定年記念シンポジウムというのは、これまでの30~40年の間の松浦先生とのかかわりを振り返ったり、そこに科学の進展…

IODP国内科学計画委員会

昨日は午後、IODP国内科学計画委員会。年二回しか行われない会議ではあるが、現場で熾烈に眺めるのではなく、進捗状況と展望を一歩離れて眺めるにはよい、重要な会議である。 通称、小泉委員会。北海道大学名誉教授の小泉先生を座長に行われる会議だ。この一…

地球惑星連合理事会

昨日は、眠い目をこすりながらも、午後から連合の理事会が開かれた。 法人化してまだ時間が経っていないので、一歩一歩建設しながらすすめなければならない。 さまざまな異なる意見が出る事は極めて重要だ。その違いが事態を明確にし、前へすすめる原動力に…

送別会23

今春でいなくなるコバキョン、グッサン送別で上野公園 <おお!花が咲きはじめてるぞ!でも超寒!> イルミネーション、なんか安っぽい。 <ホームレスらしき人が多い。この寒いのに!> 西郷像の横のレストラン 「ここか?」じゃなくて、天国よりもっと上で…

学位授与・修了式

連合の事務局へ回って、キャンパスへ。 するとなにやら賑わっている。 「そうか!今日は学位授与式!明日と間違っていた!」 明日は、学部の卒業式。 すると、コバキョンがめかしこんで研究室へ入って来た。 「しばらくだね?どこかへ行ってたって?」 「イ…

 超大陸(4)

超大陸パンゲアの提唱者、ウエゲナーの死は、グリーンランドで遭難であったことは良く知られている。しかし、彼がなぜグリーンランドへ行ったのか?ということに言及したものに私はお目にかかったことがなかった。彼は気象学の講座の教授でもあったので、気…

超大陸ー100億年の地球史(3)

春分の日に残りの読書。本書は、未来地球に関わる2つのモード。「太平洋消滅あるいは大西洋消滅?」からはじまる。私も含めて、いままではずっと太平洋消滅と思い込んで来た訳だから、太平洋ではなく大西洋消滅は比較的新しい。 私の講義でも使用しているス…

超大陸(2)

本書の中身の逐一は、あえて紹介しないが、私が極めて印象深かったところを私流に整理して記してみる。さまざまな伝説の中から科学となって行く過程を記しているのであるが、最も重要な事柄の1つは、地質学の科学の方法に関わることであろう。 地質学ではハ…

超大陸(1)

超大陸―100億年の地球史作者: テッド・ニールド,松浦俊輔出版社/メーカー: 青土社発売日: 2008/09/23メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見る昨年末に出た翻訳本である。ロンドン地質学会の職員、研究員でもあり、サイエ…

「花粉症 癒えないままに 花たより」

大学の東京同窓会は「東京古潭会」というのだが、今年の開催が近づいて来た。 そのメイルのやり取りで、竹林亜夫先輩は、いつも俳句を冒頭にのせる。 今回は、まさに季節。「花粉症 癒えないままに 花たより」 今日も朝から鼻水、涙でクシャクシャだ。 今日…

南国土佐で可憐な春の先取り

最初は大雨、大嵐に見舞われたが、最後は快晴!ただ風は冷たい。 それでもまぶしいばかりの日差しは、確実に春を先取りしている。 日曜日、午後の帰京便まで時間があったので、空港近くの南国の田園をうろうろ。 田にはすでに水が張り始められている。本当に…

癒しの空間

これらは、高知龍馬空港近くの癒しの空間。いずれも車で30分以内。 真言密教29番札所/国分寺 木漏れ日が美しい。でも杉の花粉が。 無数の人の願いの集積だ。 ここだけは願掛けでいこう! そして、 あくまでも質素で、衣替えを忘れた伊勢神宮のような土…

久礼の名物

昨日の高知県、久礼のつづき 帰り際、車を止めた際に神社があった。 由緒ただしく見える。ここは自然石をふんだんに使ってあって面白い。 そこに、こんな看板。 なんだ、これ? 見ると、 その横に説明がき。 なつかしい高知大学におられた気骨教授、故甲藤次…

久礼は土佐の一本釣りの街

ところで久礼の大正市場は、観光の名所。魚の新鮮な屋台がでるのだが、露頭を見た後に着いた時間が遅すぎた。 ほとんど閉店モード。 しゃーない。寒くてぶるぶるだ! 黒潮本陣で露天風呂だ! が、がっかり!午後5時より6時半まで、入れ替えです。 疲れた、…

寒風吹きすさぶ中の岩石見学

昨日の酒が抜けない中、午前中に宿題片付け。 午後、石を見に行くか! まずは有名どころで桂浜。 飛鳥君解説「この石はーー、三波川、土台はチャート」 これは、石ではないが、すっくと南海を見つめる青銅の龍馬。 空港のミニチュアとは違う。 と、浜から大…

大嵐の中の酔っぱらい

コア研究所(同じ建物の中に、高知大学コアセンターと海洋研究開発機構のコア研究所の2つがあり、いまだに混乱する)の広瀬君が飲み会をセットしてくれた。 そとは大嵐の暴風雨!こんな大嵐の中で、感謝感激ありがとう。 街へ! 「十市屋」サーファーのよう…

コア再チェック、万歳!

高知コアセンターにて、Tim Byrne来高を利用して、コアの再チェックを終えた。 昨年、三回の航海が行われたが、それぞれのデータから得られた南海トラフ近傍の応力場に関しての推定に大きな齟齬があったからだ。 しかし、コアの見直し、地磁気データの見直し…

南海コアとの再会

高知コアセンターで、昨年の南海トラフの掘削コアとの一年振りの再会をした。 船上では、大きく見えたコアも、時間がたつと小さく見える。 きっとコアがあがった時の印象が大きいのでそう思うのだろう。 よくもま、せっせと記載したものだとつくづく思う。た…

理学の巨人たちとの送別

10日、教授会/ほとんど寝てしまったが、狙いは定年する理学の巨人たちの最後のあいさつ拝聴。 http://www.s.u-tokyo.ac.jp/info/last_lecture/そして夕刻送別会。近年まれにみる大盛況。 さすが、理学の超大物教授たちの定年送別会である。佐藤勝彦教授/阪…

流氷いまだ接岸せず

今朝のニュースで、北海道のオホーツク沿岸にいまだ流氷接岸がないという。 異例だ。またぞろ「地球温暖化」の言葉がささやかれ、地球科学的様相を呈する。そのニュースを見ながら、昔、その地を歩き回って地質の調査をした日々を思い出した。 オホーツク沿…

松浦充宏教授最終講義/記念パーティ

9日は、松浦充宏教授最終講義/記念パーティであった。 私は、97年、東京大学へ赴任し、その直後にはじまった専攻再編作業、とその後同じ固体地球科学講座で一緒であった。地球惑星科学随一の理念派、理論派である。 私も最初の出会い時は、そのストレート…

気候変動の謎ーチェンジングブルー

チェンジング・ブルー―気候変動の謎に迫る作者: 大河内直彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/11/27メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 52回この商品を含むブログ (24件) を見るお約束の読書感想文 - 最近、地球温暖化を含めて、地球環境問題は、地球…

化石ロマン とっておき世界遺産

今朝、テレビを見ていると、とっておき世界遺産「化石ロマン」をやっていた。http://tv.yahoo.co.jp/program/12761/?date=20081202&stime=2245&ch=8200私は、専門の関係もあって、随分と化石は見て来た。 時には、それまで知らなかった動物化石まるまる一体…

年度末は執筆時

年度末の月となったが、今月の課題は、貯め込んでいるデータを如何に書いて投稿するかだ。 論文の書き時のリズムは、三月と八月。 大学の講義も終わり、大学の管理業務も一段落、会計も既に締められ、金もなし。 そんで、せっせと書かねばというので。 まず…

豚パーティー

誰が思いついたのか、院生が集まり、豚の丸焼きパーティー。 ネットで注文、大阪から空輸で、運ばれるという。 子豚だ。こんなんで足りるのかね? 皮、パリパリ! さ!切るぞ!(我が身を切るようだね、飛鳥君?) うめ〜〜。けど、濃いぞ!脂が! これ!背…

 松井孝典教授最終講義

本日午後四時より、小柴ホールにて、本年三月をもって定年退職する、松井孝典教授の最終講義が行われた。 さすがにスーパースターだけあり、満場の人となった。 40年に渡る研究生活と、その時々の思いを含めて、二時間にわたる熱弁であった。 月のマグマオ…