歴史ー聖徳太子

図説 古代日本のルーツに迫る!聖徳太子 (青春新書インテリジェンス)

図説 古代日本のルーツに迫る!聖徳太子 (青春新書インテリジェンス)

年末年始に突入。自宅モード。宿題は残っているのだが、午後正月グッズを買う傍ら、本屋へ突入。専門から離れて、久々に飢えるように向かう先は歴史もの。

いろいろ買ってしまったが、まずはウオーミングアップでこれ。ド・トールへ入り込んで読書モード。

ここイトーヨーカドー内のド・トールは買い物ついでのおしゃべりおばさん、読書じーさん、パソコンにーさん、携帯ねーさんのたまり場。私はもちろん、ーー。

張り紙:「長い滞在は、お待ちのお客さんのご迷惑になりますのでご遠慮お願いします」
<長居できない喫茶店なんか喫茶店じゃない!一杯のコーヒーでどこまでリラックスできるかがいいんじゃないか。コーヒーの値段、倍にしたら、おしゃべりが減り静かになるよ〜。ブツブツ>
ってな、どうでもいいことが頭をよぎる。

最近の隙間興味は、形ある日本の成立時とも言うべき、6世紀から7世紀。天皇ー豪族が互いにがんがん殺し合い、子孫を残すためにたくさんの妻を持つ。かつ、ほとんど全てが近親婚。おまけに半島との関係濃密に絡み合う歴史論争の時代。最も信頼できるのは血。しかし、最も憎み合うのも血。
盛大な葬儀の行われたというどこかの王朝に似る。国際関係も似る。
過去においては時の流れは穏やかで、人の命は短いのだけれど。

聖徳太子は、歴史上で最も記されることの多かった人。

しかし、人間の歴史、個々の事件についての真実は、解明できないものだな、とつくづく思う。1500年も経つともう物語以上にはなり得ないな、と。仮説が仮説のままで検証しつくされ得ない。現代史の事件でも同じ。資料の追尾可能なうちに裁判で徹底検証しても間違いは起こるのだから、政治の中枢は特に。

聖徳太子の魅力は、たかが10年程度の間だけれど仏教導入を基礎とした強力なリーダーシップによる国家建設。卓越した国際感覚と独立の矜持。そしてプライベートでは、血の争いから離れた妻(第四夫人だけれど)との生活。天皇になるべき序列一位にいながらも、政治中枢からの早い段階での離脱と仏教に求めたあるべき人間像。悲劇的な妻との謎の死。全て抹殺されてしまう一族。などなどが、最も美しいあるべきリーダーとして偶像化した後世の歴史。

どこまでが真実かは永遠に分からないのだけれど、偶像化されたリーダーとしての資質とか、人間性とかに関する教育を受けた覚えはないな〜。ちなみに自慢じゃないけれど、私は遠い昔の高校時代は文系科目の中では日本史は最も大好きで得意で、おまけに当時、一万円札は聖徳太子だったんだけどね〜。

歴史読書は、つづく。