大学院進学ガイダンス

今日は大学院進学ガイダンス。
年々、不景気を反映してか、大学院への進学、特に博士課程への進学が減っている。
固体地球科学関係はさらになかなか厳しい。

ほんとうに面白いのにね〜、というのは、やっている当人の主観だけなのだろうか?
地球の科学の中にも「はやり」がある。
相変わらず環境関係は人気のようだ。
もちろん環境は大事なのだが、そこはいまやピーク。
いま、ちょっと見えにくいが次にブレークするサイエンスは何だ?と嗅ぎ取る感覚が大事だ。

若者は、次世代に生きるのだから、科学においても、今よりは未来を見据えてほしいと願う。

<というのは一見、人気のない固体地球科学にいる「ひが目」かな〜?>

20世紀後半にプレートテクトニクスとして大ブレークした時から40年、同じパラダイムでずーっと来たからね〜。
観察や観測が精緻を極めてきた(それが通常科学の定義)が、おかげで説明不能のデータや事実の累積が山となってきて、それらへの部分説明パッチワークサイエンスではもう駄目な頃に近づいている。
そろそろ来るぞ、大ブレーク。
そのパラダイムシフトは、いつもだいたい発想の転換をもたらす異分野交流、横断や、方法論の決定的転換(道具も含めて)からくるのが科学の歴史の常。そしてなによりもうなるような楽しさがそこから湧き上がるかだ。
専門分野に閉じた視野狭窄では、ブレークスルーには乗れても、ブレークスルーの担い手になるのは難しいかも。

そんな説教して、おまえはどうなんだ!と石が飛んできそうではあるがね〜。心意気の問題です。