科学関連

5月10:45~11:15 地球惑星科学連合大会「学校教育用語セッション」で招待講演 学術会議地球惑星人材育成委員会委員長職の責務で教育問題で講演をする。30分も時間をいただいたので、どうするか思案していた。 この際、少々というか、かなり非常識だが、私…

現役最後の地質学会大会 定年まであと199日

長野で行われた日本地質学会年大会に参加してきた。長野市ははじめてなので、ついでに善光寺参りと川中島決戦跡地も見てきた。素晴らしい! 天気が良くて何より。しかし、東京での地震があったというニュースも飛び込んできた。 さて、地質学会関連の役職も…

 地球惑星科学人材育成  定年まであと253日

7月22日午後、第23期日本学術会議地球惑星委員会人材育成分科会が開催された。この国の地球惑星科学の大学・大学院教育、初等・中等・生涯教育はじめ全てを俯瞰し、今後の方向を見定め、2年後に提言としてまとめるというのが本会議の任務。私が委員長を仰…

 大学動乱の時代(5) =科学ジャーナルの危機、自由vs寡占  定年まであと253日

昨日、日本学術会議地球惑星科学委員会が開かれた。午前から夕刻まで合計6時間。 多々、議題はあるのだが、さる大学の図書館長から提起された深刻な問題。商業科学ジャーナルの購読料問題。もはや、個々の大学が支払える限界を超えている。学問の自由を支え…

 大動乱の時代 (4) イノベーション 定年まであと270日。

東北の久利さんのfacebookで知らされてJSPSの最新レポートを読んだ。耳慣れないことばが35ページも並んでいる。ネットを辞書代わりにして、うなりながら読んだ。心意気・理念は、自然科学研究でも文理本格統合により先進国とともに近代科学の大転換を図る…

 大学動乱の時代 (2) 定年まであと295日 

文部科学省改革プラン平成25年11月 批判は易しいのであるが、対案、いや、より優れた案を提示することなしの不安表明では無責任のそしりは免れないので、それらを考えながら。改革プラン2枚目は、法人化以降の成果のみ、それも一部しか記していないので、評…

 大学動乱の時代(1) 定年まであと296日

定年まで300日を切って、やめていく大学はますます動乱へ突入しています。 私は国立大学が2004年に法人化されて以来、大学運営などにはほとんど関与してきませんでした。 学会などの外回りばかりをやって。しかし、ここへ来て学術会議第三部(理工系…

定年まであと300日 科学研究費基盤S研究開始、高校同窓会、など 

定年まであと300日となって、科学研究費基盤S5年間の実施が決まりました。5カ年の計画です。研究のテーマは、「プレート境界断層超深度掘削・観測による南海トラフ巨大地震切迫度評価」です。 本研究では、これまで紀伊半島沖熊野灘において実施されてきた…

 グローバル戦略 (2)連合大会国際活動 定年まであと320日

昨日、地球惑星連合大会中の国際活動の仕込み、懇親会、会議進行の詰めなどに追われたグローバル戦略会議。 いっぱい穴がある。大会が迫る中、埋まらない穴への少々の苛立ちによって笑いながらも言葉が荒くなることも生ずる。 でも、共通理解は「科学の発展…

 グローバル戦略(1) 定年まであと321日

今年の日本地球惑星科学連合大会までいよいよ10日と迫ってきた。私にとって現役最後の大会。今日は午後から、大会前最後の地球惑星科学グローバル戦略委員会だ。 この委員会、それまで国際対応委員会として国際的なお付き合い対応のため、受動的にあったも…

 未来を見据えて 定年まであと328日

昨日、(公)地球惑星科学連合(JpGU)の理事会が開かれた。今月24日からはじまる今年の大会前、最後の理事会。 準備の方は、事務局始め多くの方のご尽力で秒読み段階に入った。講演件数ほぼ4,000件。参加者は8,000名を超えることを期待している。 しかし、…

5月31日(土) 日本地質学会北海道支部での講演要旨です。爽やかな季節でありますように。http://www.geosociety.jp/outline/content0023.html地域地質研究をどのように一般化するか。北海道研究への期待はじめに 「私たちはなにもの、どこからきてどこへ…

科学完全自由アクセスの加速を/STAP騒動にもよせて

一昨日、日本学術会議主催で、科学雑誌・論文のフリーアクセスを巡る公開討論会が開かれ、参加してきた。学術会議会長、日本学術振興会理事長、文部科学省学術振興局、日本学術振興財団理事長、国立情報機構などなど、日本の科学情報流通政策、実行の中枢を…

地質学の自然観・自評

理学系・理学部ニュース来年1月号に著書の自分評価と宣伝原稿を頼まれたので、自己宣伝/我田引水で申し訳ないのですが--. まだ字句修正があり、最終版となった時には差し替えます。また、著作権上、理学部からクレームがついたら削除します。以下です。 ー…

パキスタン「地震島」続報

先にブログに載せて以降、NASAから素晴らしい写真とビデオが配信されました。http://earthobservatory.nasa.gov/IOTD/view.php?id=82146&eocn=home&eoci=iotd_readmoreそれによるとドーム状の隆起が明確です。そして中央部に割れ前がたくさんできて、そこか…

パキスタン「地震島」

ービデオニュース、画像配信を使った地質学的夢想仮説@初秋一夢ーー(加工画像は、著作権がありますので一般公開の本ブログには載せられません。ただし営利に関わらないfacebookの友達内限定に載せました)9/24パキスタンでおき300人以上の大きな犠牲者を出…

図解・プレートテクトニクス入門 (ブルーバックス)作者: 木村学,大木勇人出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/09/20メディア: 新書この商品を含むブログ (2件) を見る先に紹介しておりました本が出ました。プレートテクトニクスを易しく解説してありますの…

杉村新先生卒寿記念シンポジウム

先週の土曜日に、杉村新先生の卒寿を記念するシンポジウムと祝賀会が開かれた。その席で講演をさせていただくという機会をいただいた。大変誇りに思う。 杉村先生は、火山フロントという地球科学の世界では、いまや当たり前となっている言葉の創設やその意味…

地球惑星科学参照基準昨日午後、東京大学地震研究所で、学術会議地球惑星科学委員会大学教育問題分科会主催の公開シンポジウムが開かれた。3時間のシンポジウムであったが、大変意義深いものになった。1)地球惑星科学とは何かをきちんと定義し、 2)他の…

言の葉① 問答法=ディベート術

昨日は土曜日なのに、朝から夕刻まで会議。時に激論。 今日午後も学術会議主催、「地球惑星科学参照基準」公開シンポジウム。またいろいろと議論になるだろう。さていつも議論になるたびに思い、かつ自分が発言するときにあえて意識的に思うようにしているこ…

寒い朝に思う

今朝は、寒い朝だね〜。昨日の朝は、淡路島の地震のニュースに釘付け。被災された方へお見舞い申し上げると共に、この1日の関係者の被害の解明、復旧への努力、研究者の実態解明への努力に敬意を表します。 寺田寅彦の格言「災害は忘れた頃にやってくる」の…

平清盛の12世紀と大学

NHK大河ドラマ 「平清盛」。頼朝も挙兵し、いよいよ大詰めでもう間もなく最後の時。63歳。 ええ!どこかに近い歳の人が---。 パソコンで文献を整理しながらチラチラ眺め、別のことも頭をめぐる。そういえばこの平の清盛の12世紀と言えば、ヨーロッパで大…

 地球惑星科学連合/来年度大会へ向けて準備始動!

昨日の午後は、地球惑星科学連合の理事会でびっしり。来年度の大会準備、今後の方針に向けて真剣な討論が積み重ねられた。前回は入院中で出られず、新体制になってはじめてであったけれど、新会長はじめ人心一新、やっぱりいいね!前へ進むためのエネルギー…

アメリカ地球科学、今後の10年計画

アメリカ地球物理学連合週刊誌EOS/新年第一号のニュース欄にNSF(全米科学財団/日本の文部科学省相当)の、この先10年のEarth Sciences重点テーマが記されている。関心の方は読む事をお勧めしたい。 (私も本文を読みたいのだが、とりあえずはこのニュース…

締め切り満載日

今日は締め切り満載日。一月早い大晦日の気分。 自分の整理のために。 1。二月末予定の主催国際集会KANAMEの要旨締め切り、関連する皆様もよろしく。 2。3月末イタリアで開催のアメリカ地質学会Penrose会議、招待講演要旨の締め切り。 3。科学研究費追加…

南極大陸(2)ー研究調査船

キムタクの南極大陸ー(2)があったが、嵐でボロボロのやられる中で、仲間意識が作られて行くとの設定。 感想:ちょっと極端。これじゃ〜、船嫌いを助長してしまい、海の研究をめざす若者がビビるっかっと危惧。 というのは、これまでの人生の中で、全部足…

職業としての学問

職業としての学問 (岩波文庫)作者: マックスウェーバー,Max Weber,尾高邦雄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1980/11メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 106回この商品を含むブログ (148件) を見る古典。先のブログ最後のつづき。文庫で74頁と短い講演録…

科学者とは何か

科学研究費申請の書類かき他で半徹夜が続き、ようやく一服の週末突入。 夜明け前の外は冷たい雨の音。 この間の隙間読書記録の1つを記しておこう。科学者とは何か (新潮選書)作者: 村上陽一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1994/10/01メディア: 単行本購…

南極物語とタロ

昨日からキムタクの南極物語がはじまった。久々に面白く、見応えのあるドラマがはじまった。 地球科学が前面に関わるドラマだから一層引きつけられる。 いまでも多くの同僚や極地研の友人、学生たちは南極の研究に関わっていることもある。 先日の学会でも、…

学会が終わり、三たび九州へ

昨日、学会が終わり、本日三たび九州へ。 本日、地震研究所でシンポジウムがあり、話をさせていただくこととなったのだけれど、それは昨日帰京した院生の濱田君にお任せ〜。昨日までの地質学会、My cameraが九州で仕事中なのでやむなく携帯カメラ。やはり駄…