多忙期間メモ

この間、多忙につきブログ、ツィッターとも滞ってしまった。体調でもくずしたのではと心配のメイルをいただいたのでご報告。

2/8は出身校の北海道岩見沢東高校の「キャリア・ゼミ」で講演を頼まれたので行ってきました。本当に雪がうずたかく降り積もっていました。でも、天気は晴れ。まぶしいばかりの新雪の銀世界。札幌雪祭りのため、空港も列車も満杯。そこだけは活気に満ちていましたね。

講演は75分。「地球を知り、地球を救おう!」と題して今やってる研究プロジェクトや、地球科学全般の話を。でも準備した中身が多すぎて前半だけにしました。少しでも関心を寄せてくれればと思いました。
高校では「地学」教員はいない、とのことでした。自然災害、地球環境、資源エネルギー、どれをとっても大きな社会的関心事で、その基礎的知識は生きてゆく上で必須。また、自然と人間の関わりの基本ですので一層の教育が必要に思いました。そのために必要であれば、学界としても出張出前授業の全国活性化を促す必要があるなと思いました。そのための新しい仕込みを考えたいと思います。
子供達はこれから大学受験に巻き込まれて行きます。メッセージとして4つのことを話しました。

「目的と目標の区別」
目的は、最後に到達すべき夢。目標はそこへ進むための、標(しるべ)。大学入学は、人生の大きな目的を遂げるための「標」でしかないこと。それを目的とすると、入学後の目標を失います。大学受験は人生で遂げたい大きな夢=目的、を遂げるための小さな通過点でしかないこと。大きな夢を持つこと。

「成績での一喜一憂」
(私は、数値的成績で評価することが大嫌いです。世の中全てそうですが)
試験の成績で一喜一憂しがちですが、大きな夢を持っていれば、試験の成績での一喜一憂は小さくなります。良くても有頂天にならず、悪くても再び立ち上がる気力は十分に残ります。目先が全てでは挫折は絶望、達成しても先はない。

「競争<<共争」
激しい競争社会に打ち勝つには、孤立していては勝てない。共同こそ最大の勝利の秘訣。友達を一杯作れ。勉強で分からないことがあれば教え合い、支え合う。先日のサッカーアジアカップはそれを教えてくれた。
受験でも同じであり、私たちの研究でも同じです。

「Girls and Boys, Be ambitious! 」
これは、札幌農学校の初代学長クラーク博士が、日本を去るにあたって島牧村の馬上から発したメッセージ。北海道大学の理念となっている言葉。ただし、最初にGirlsを加えたのは私。最近はジェンダーバランスが大事ですからね。女性が大変元気ですし。一般に「少年を大志を抱け!」とされています。
私は膨らませて「心底の崇高な疼きを目覚めさせ、大志を抱け!」とスライドに記しました。

北海道フロンティア精神の系譜について。有名人では、クラークー新渡戸稲造南原繁。厳しい自然の中でこそ培われるフロンティア精神。それが世を引っ張るのだと。

話の「おまけ」に同質のフロンティア精神の持ち主、かの坂本龍馬と北海道の縁について。
昨年のNHK龍馬伝」は大ブレークでしたが、そこにお兄さんが出て来ていました。その兄の息子の孫は、坂本直行氏(故人、坂本家は、皆名前に直がつくようです)といい、北海道では有名人です。
北海道の銘菓、六花亭の包装紙の絵柄は彼なのですね。
それから類推すると、龍馬って、結構なイケメンだった!
目元、鼻筋、口元、受け継いでいる!

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引用 http://www.kochi-bunkazaidan.or.jp/~ryoma/naoyukiten-naoyuki.htm