九州延岡断層掘削研究

今朝、九州宮崎県延岡市へやってきた。これまで延岡の衝上断層について長年研究をすすめてきたが、今年度、この断層破砕帯を掘削し、すべりのメカニズムを解明しようという研究が認められたからだ。この断層は活断層ではなく、かつて地下10キロ以上の深さにあり、海溝型巨大地震を引き起こした分岐断層の深部の化石と見なされるからだ。
延岡市の行政と掘削予定地点の地主さんらに説明と懇談をし、掘削予定地点の現場を見てきた。やはりここでも海溝で起こる地震津波への関心は極めて高い。
掘削の時に、市民の皆さんや高校生のわかり易く説明をする機会を設ける事をお約束した。
幾度も通った道ではあるが、9年の研究の結果、いよいよ掘削なることに感慨もひとしおである。今年の秋まで、盛夏を押しての作業がはじまる。
宮崎空港の赤紫のブーゲンビリアの花は晴れ渡った空にはえ、夏の入り口がすぐそこまで来ていることを実感した。
明日にはとんぼ返りです。