修士2年のこころ

安田講堂のしだれ桜


今日の昼はポッカぽか。本当に桜が満開だ!
(写真は安田講堂のしだれ桜)

今日の昼は、遠いいにしえの北海道の中学時代の「友のいとこの子」の工学部の修士の学生が訪ねて来た。その友とは昨年夏、本当に20年ぶりに北海道で会ったのであるから奇縁である。まもなく修士の2年ともなると、やはり将来に対する不安で一杯そうである。
しかし、今が正念場。
一度しかない人生、悔いのないように決断すべきである、ってな話をした。
そういえば、私も修士のときは本当に不安で一杯であった。
当時は、オーバードクター問題といって、今のポスドク問題と似ている問題があった。
大学によって事情が異なってはいたが、私の進んだ大学院では、博士の学位を取れない、あるいはとっても就職がない、という状況が深刻であった。博士へ進学する事はそれに対応する一大決心が必要だったのである。
私は、すでに結婚すべき相手があり、働いてくれていたので、経済的事情は顧みず、やはり「悔いのない一度きりの人生だ!」と進学した。
今となっては結果オーライの人生のように一見みえるが、当時は本当に「清水の舞台から」の思いであった。
それ以降、あまり将来のことは考えずに、その時、その時、悔いのないように、研究に集中し、やれるだけはやると過ごして来た。(子育ても手伝いながらーー)
もちろん、いつもいつもじゃないけどね。
そんなことしていたら、ストレスで倒れてしまう。
でも、学位をとり、就職が決まるまでは常に不安定ではあったね。