彫刻

連休ど真ん中ではあるが、来週末からはじまる学会、その途中からオレゴンポートランドで缶詰で開かれるワークショップ準備に追われる。
そこで、息抜き芸術。


昨日、函館の啄木像が本郷新作であることを今更知ったと書いたが、
その本郷新の作で、私が一番いいな、と思っているのがこれ。

「奏でる乙女」

札幌山の手の閑静な住宅街の坂道を上っていくと本郷新記念彫刻美術館がある。
その急な坂道の真ん中の樹木の影に、はっ!とするようにこの像はおかれている。
私は最初に出会った時に思わずそこに立ちすくんでしまった。
ギターのメロディーが聞こえてくようだ。

そして、私はこの像に逢いたいと、これまで三度も、一人この美術館をおとづれた。



そして、東京へ出て来て間もない時に、六本木で飲もうと友と待ち合わせた。
すると、そこにいるではないか!

(平本一雄氏撮影)
なにか、とてもなつかしい昔の恋人に突然逢ったような電撃が走った。
しかし、ここが彼女の本来のふるさととはいえ、どうも大都会の中では哀れに思えてならない。


「北海道、そこが似合っている、お前には」
なーんちゃってね。

(写真はいずれも本郷新記念 札幌彫刻美術館 http://www.welcome.city.sapporo.jp/feature/hongo/