今日発信のニュースとポスドクシンポジウムの再度の案内

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└■ 1.巻頭言
日本地球惑星科学連合運営会議議長 
木村 学


北海道から初雪の便りがあり,あちこちから晩秋の風情が届くこの頃ですが,皆様,いかがお過ごしでしょうか.

さて,連合はすでに来年度の大会に向けて始動しております.来年度の大会をより充実した学術大会とすべく,連合運営会議や大会委員会をはじめ連日奮闘しております.また,一層の国際化を図るべく,外国からの投稿・参加を促すために英語による投稿システムの構築,国際セッションの充実を施しております.皆様の多くの外国の友人に一層の参加を勧めていただきたいと思います.

また,1年にわたり検討を続けて来た連合の社団法人化そして公益法人化の準備もいよいよ大詰めとなって参りました.法人化の申請のための最終的な意思統一は,来る21日の評議会で行う予定ですが,そこで意思の統一がはかられましたならば,来年1月から一斉に会員の登録が開始されることになります.

法人化の目的は,連合すなわち地球惑星科学のコミュイティがこの社会においてしっかりと社会的認知を得,この科学の重要性の社会における認識とその影響力を確立・拡大することにあります.また一層の組織的基盤を確立し,そこに参加する皆様へのきめ細かいサービスの充実を計ることにあります.
法人化は終着点ではありません.新たな出発点です.最初は組織の骨格,その基本的理念の設定から出発します.そこに命を吹き込むのは皆様一人一人です.どうか,多くのご意見お寄せいただき,積極的に活動への参加をいただき,地球惑星科学とそのコミュニティの一層の発展のためにご尽力いただけますよう,改めてお願い申し上げます.

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日本地球惑星科学連合主催シンポジウム開催のお知らせ

「博士号取得者のキャリアパス支援の現状と課題
        −博士のキャリアパスとは?−」

日時:11月23日(日) 15:00-17:00
場所:国際研究交流大学村3F メディアホール(東京都お台場)
http://scienceportal.jp/scienceagora/agora2008/map.html
入場料: 無料(収容人数:100人)
主催:日本地球惑星科学連合
URL:http://scienceportal.jp/scienceagora/agora2008/081123/2-11.html

企画内容(予定):
 本シンポジウムでは,理学分野の博士号取得者が研究職以外にもっと多様な分野で活躍できるために,学会・学会連合が行っているキャリアパス支援の現状を紹介いたします.自分の分野がどのようなキャリア支援をやっているのか知るいい機会です.
 また,キャリアパス支援に関する将来構想に関するディスカッションも行います.どういう戦略で学会・学会連合を盛り上げていこうとしているのか,そこにいる人材をどう活用していこうとしているのか,等を話し合っていきます.
 理学を支える4つの組織が一同に会して,キャリアパスについて議論するイベントはこれが初めてです.キャリアパス支援関係者の方は今後の企画の参考にするために,自分のキャリアパスを模索中の方は様々なキャリアパス活動を知って活用するために,また今の理学界が抱える問題の一つを知る機会として,多くの方に来ていただきたいと思っております. どなたでも入場できます.ぜひお越し下さい.

タイムテーブル:
司会 山田 耕氏(早稲田大学政治学研究科)
15:00-15:05 はじめに (木村 学氏 日本地球惑星科学連合代表)
15:05-15:20 日本物理学会の取り組み(栗本 猛氏)
15:20-15:35 日本化学連合の取り組み(井上 晴夫氏)
15:35-15:50 生物科学学会連合の取り組み(中野 明彦氏)
15:50-16:05 日本地球惑星科学連合の取り組み(高橋 幸弘氏)
16:05-16:15 休憩
16:15-17:00 パネルディスカッション
 登壇者
  原  辰彦氏 (独立行政法人 建築研究所)
  高橋 幸弘氏 (東北大学 大学院理学研究科)
  井上 晴夫氏 (首都大学東京 都市環境学部)
  栗本 猛氏 (富山大学 理学部)
  中野 明彦氏 (東京大学 大学院理学系研究科/理研基幹研究所)
17:00 終了