藤田和夫先生逝去
大阪市立大学で一時代を築いた藤田和夫先生が亡くなったと言う報が入った。
先生は60年代、六甲変動を提唱され、それが後にプレートテクトニクスの中で見事に説明されるとともに、活断層研究会を組織され、最初の「日本の活断層」(東大出版会)を筆頭でまとめられた巨人である。私が北海道にいた大学院生の時に出会った故貝塚爽平先生やそれに杉村新先生や松田時彦先生などと共に時代を大きくリードしたいつも笑いの絶えない先生であった。四国へ赴任した時にも、大阪での研究会へ呼んでいただき、議論に参加させていただいた。先生の記した、
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阪神淡路大震災の時は、先生が六甲変動の時に予測していた活断層がまさに動いた。しかし、芦屋のご自宅が大きな被害に遭われ、活断層を予測するも自宅の被害まで予測できなかったという話題も提供された。
私は、すでに来年の年賀状印刷も終え、後は出すだけになっていたのだが、残念である。
日本にとって大切な人がまた一人、鬼籍に入ってしまった。
合掌。
葬儀に出席された、東大出版会の小松美加さんから、下記のメイルでご報告をいただいた。
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昨日,藤田先生のご葬儀にまいりましたので,簡単ですがご報告を.
昨年の夏,嚥下障害を起こされ,誤飲による肺炎を起こしてご入院されたとの こと.その後,だいぶ良くなられて先月末は一時的にご帰宅されたりしていた のが,急に発熱してその熱が下がらず,最後はご家族に見守られ安らかに旅立 たれたとのことでした.ご入院中にお見舞いに行かれた方のお話によれば,病 院は大阪湾を一望にできる六甲山のふもとの病院で,部屋には近畿の地質図が かけられ,すばらしい眺めを堪能されていたとのことでした.
ご冥福をお祈り申し上げます.
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