Kailua Bearch

先週は雨にやられたと言う話をすると、最後の土曜日、Gregが東へ行こうということになった。
午前中で十分。
まずは山に登り、ホノルル展望。

遠くにダイヤモンドヘッド、眼下にハワイ大のキャンパスが広がる。
ドームの左側に見えるのが、POST (太平洋科学技術研究所)のビル。
近くで見ると、この青いガラスの建物。

私は、最上階の左から三番目の部屋を借りていた。

晴天の山頂の芝生では、何やら首飾りを草で作る講習会とおぼしき会合。
楽しそうだね。

そうそうダイヤモンドヘッドといえば、中学生の時に、驚くべきエレキギターで登場したベンチャーズのにあったね。
テケテケテケテケーー、とはじまるあれ。といっても分かる人は少ないだろうな。
中学校の学芸会で、それを先輩がやった時は驚いたね。そのなんともいえないサウンドに見せられた。
そのダイヤモンドヘッドの舞台が、ここだったんだね。

さて、山を降りて、一路東へ。
61号線を途中で森の中へ、東海岸を一望できるスポットへ来た。

ハワイの山の断崖絶壁はすごい。

一緒にきた、台湾からのポスドクのイー君とハイポーズ。
この断崖絶壁から、ハワイ島からやってきて支配を目指したカメハメハ大王軍が、敵を追いつめ、次々と落下したという。
1795年のこととある。

まさに写真を撮った場所からの落下だ。生き残れるはずはない。

下って、Kailuaの街を抜け、ビーチへ向かった。
このビーチは、全米人気No.1で、世界にもそうない優れもののビーチだと言う。
どれどれ、

「おー!いいね〜」
真っ白な砂が敷き詰められた長大なビーチ。多くのところが木陰があり、最高だ。


天気がいい土曜なのに、人影も多くはない。
ワイキキなんて雑踏だね、と思ってしまう。

う〜ん。爽やかな風の吹く木陰で、サマーベッドに横になり、のんびり読書でもしたいものだな〜。
そういう人は結構いる。
海岸つたいに南へ向かい、ホノルルへ。ところどころにスポットがある。

ハワイ大の研究施設。潜水船がおいてあるところへいった。
潜水深度は2000メートルまで。日本のしんかい2000と同じだ。

「のったことある?Greg」
「いや、日本の深海6500は乗ったけど」
壁をみると、真珠湾の底で見つかった日本の魚雷艇の写真がある。その横に、戦争ものが貼ってある。
きっと好きな人がいるんだね。
そういえば、真珠湾攻撃や日本の降伏調印をやったミズーリが博物館になっているが、勝利者アメリカ側からものはあまり見る気がしないのと、兵器をこれ見よがしに並んでいるところは気が進まないの結局行かずじまい。だいたい入場料が高すぎる。ピッカピカの零戦だけは見たい気がするけどね。今度だな。

さて、ビーチ。

東も南へ来ると、海岸に露頭が現れる。
絶好の地質巡検コースだ。

この狭いビーチがGregの好きな場所だと言う。
上を見上げると、ーー

おお、ハンググライダー
鳥のように楽しそうだね。
眼下に小さな人間がうごめいているのを、上から眺める。
絶対に優越感極まり、取り付かれるだろうね。
若かったらやってみたかったね〜。生まれ変わったら、これだな。

さて、再びビーチ。ホノルルからもここなら30分程度で来れる。波もあり、サーフィンを最高の場所とか。
日本では、四国の牟岐、宍喰かいわいでサーファーが集まるスポットがあるが、波の高さは桁違い。

地質の巡検もしないとね。

波打ち際で火山の爆発。
珊瑚礁が吹き飛ばされ、それが火山灰と降り積もる。
そうすると、この芸術的な地層ができる。

それにしても、この特殊な地層が、唯一のハワイ大の堆積学観察だとか。偏りすぎてる。しゃーないね。ここじゃ。
そして最後にGregご自慢のカヌー。

これら、われらがチームのカヌー。

毎日曜日、欠かさず練習。
いいね〜。

というので、明日、ハワイを発ち、帰国します。
ブログの写真ではなにやら、遊んでばかりいたように見えますが、近年にないことデータを舐めるように見て、考えて、最後の最後は寝付けないくらい集中して、大変いい日を過ごしました。やはり、絶対にサバティカルは必要だ。考える時間を作らない限り、サイエンスは枯渇する。しかし、集中する時間さえあれば、いくらでものめり込めることを改めて実感した次第です。
さまざまな仕事を半ばほっぽり出してきたようなところがありますが、大変充実した日々でした。
エネルギーが入ったぞー!

ハワイ特集は終わりです。
次回から、また日常となります。