激震13 悲鳴をあげはじめた若手

事業仕分けが終わり、全貌が明らかとなった。
研究と教育の現場からは、とてつもない怒りが更に沈殿し、今のところ声を上げる唯一のチャンネルである文部科学省への意見書として集中提出されている。
益々、どんどんと声を大きくしなければならない。
http://www.gcoe.geophys.tohoku.ac.jp/info/20091127.htm
http://d.hatena.ne.jp/asukay/
政治とは、残酷なものであり、下からの声が大きくなってもある閾値を超えなければゼロである。しかし、声を上げる以外に方法はない。
「天の声」を求めてのロビー活動。それを人々は密室政治と呼んだ。多くの科学者にとって、最も苦手な作業である。
健全なロビー活動とは、多くの世論を背景として実施されてはじめて意味を持つ。
その世論とは、根本は未来そして科学への期待の結集であり、失われるものへの大きな不安の結集である。
声を上げ、小さな説得、ロビー活動から、大きな説得、ロビー活動まで、限られた時間の中でどこまで出来るかだ。

私は、任期付で明日どうなるかわからない若者が、実名で声を挙げている、「責任ある勇気」に頭が下がる。
日本社会は、そのことによるリスクはまだまだある。その勇気こそ、未来を担う責任でもある。

私などは、所詮、安全圏に身を置いて発言しているに過ぎないからである。
でも、そのリスクがあったとしても、声を挙げざるを得ない現状が迫っているからである。
私は出来うる限りの支援を惜しまないつもりである。