北海道開拓記念館

今週は、休暇で北海道へ来ている。休暇などほとんど取らない長い年月が続いていたが、取るべきだと思い立ちふるさとへ帰って来た。メイルがつながるということはその休暇すらも許さない。休暇という名でも仕事がつづく。が、今日の午後は北海道開拓記念館へ一人出かけた。

野幌の山林の中にたたずむ北海道の博物館だ。
すばらしい展示だ。夏休みだというのに訪れる人は極端に少ない。館内にいる職員の数よりも来訪者は少ないのではないか。
場所のせいなのであろうか?それとも企画のせいなのであろうか?
高速道路無料区間が増えたおかげで人は郊外へ行ってしまうのであろうか?
溢れる中国からの観光客もここへは来ないようだ。北海道と観光業界がうまい連携をした方がいいように思った。

それはさておき、展示内容で北海道の歴史が俯瞰できる。
ただし大地の歴史は全くと言ってよいほどない。第四紀の気候変動に関わる部分だけだ。北海道随一の自然史博物館としてはあまりにも物足りない。北海道でどこかにそのようなところがあるのだろうか?思い当たらない。

人間の歴史に関しては大変充実している。二時間以上もじっくりと眺めさせていただき堪能した。
アイヌに至る人の歴史。
明治維新、開拓の歴史。炭鉱をはじめ産業の振興の歴史。戦争のこと。ほぼ網羅している。
しかし逆に網羅的すぎて焦点が見えにくいのかもしれない。

ここでしか手に入らない三冊千円の印刷物を購入し、以前から知りたいと思っていた新渡戸稲造創設の遠友夜学校の記録を購入した。

思い出の遠友夜学校

思い出の遠友夜学校