地球惑星科学連合評議会

今日の午後、日本地球惑星科学連合の法人化と将来を巡る拡大評議会が東大理学部小柴ホールで開かれた。
いま、この連合には47関連学協会が加盟している。日本の地球科学関連の学会のほとんどが加盟している。

昨夜、この会議で何をいおうか、随分考えた。
多くの学協会が心配しているのは、コミュニティー全体をおおうこの連合が、AGUのようにすべてを吸収してしまうのではないかということ。

それに対して私たちが基本方針として打ち出しているのは、「共存共栄」ということ。
この「共存共栄」に真に魂を入れるとはどういうことか、それが理解されなければ、「共存共栄」は絵に描いた餅となり、成功しない。

考えた結論はいくら新規の大企業が瞬間的に発展しても、伝統ある「匠の世界」は生き残るし、いざ困難にぶち当たった時にはそこが力を発揮する。それと同じなのではないか。

百年以上、50年以上の伝統を持つ学会が蓄積して来た科学とコミュニティーの歴史。
それと、境界領域をどんどん発展させる連合との共存は可能であるはず。
それをやりきる事が時代の流れに左右されない強いコミュニティーを未来に作る。

私たちの路線はAGU型ではないのである。

1時から5時までびっしりと議論を重ね、詰めるべき課題などが相当明確になった。

次は5月の連合大会の時だ。
そこで基本的な問題を解決し、本格的な法人化への準備を開始できるよう合意に達するのが次の仕事だ。