新年度初講義

織田信長

今日の午後は今年度初講義。
大学院向けの「変動帯テクトニクス」である。
相手は修士1年生+単位不足の知り合いのD3が一人(いやはや、もうD3か!)。

受講者を見ると、初めての人が多い。
そこで、
いつものことだが、最初は「人類の地球観」について。
このネタは、実は昨年度、教職単位向けオムニバス講義用に用意したものだ。

要素還元主義の科学の歴史とそれではとらえきれない自然界の森羅万象。
それに挑戦する科学の系譜、地球科学の系譜。
昨年、結構私ものめり込んで準備したネタだ。しかし、単年度だけとしてはもったいない。

今、私たち人類の「知りたい」という欲望のどの歴史的段階にいるのか(先は無限なのだが)
を少しでも理解しておくことが大事だ。この前のブログのルネサンスを理解することなどは、科学の発展を理解する上で欠かすことのできないことがらだ。さっそく織り込んでみた。


どうも最近は、地球科学も狭い分野を深く深くという、たこつぼになっていて、全体を俯瞰することがあまりにもなさすぎる。それがこの科学の衰退期を意味しているように思えてならない。

非常識を恐れず、ブレークしてきた科学の歴史を学ぶと必ず突破口が開ける。
そのようなメッセージを伝えるものとしたい。

知識の切り売りが講義なのではない、と信じて。

ルネサンスイエズス会と地球と織田信長(このブログをfollowするとわかります)

来週からは本題です。