四川省大地震対応

この数日、学会としての四川省地震対応に追われている。
地質学あるいは地球科学は、その科学の対象に大規模自然災害の科学的解明と、それに基づく災害の軽減策の提案を重要な中身に含むからである。

遠くはなれた地点での観測や、衛星によるデータを使っての解析はもちろん重要であるが、同時にどうしても現地へいって変動した地形や地質を直接観測観察するというのが、重要である。
しかし、今回のように大規模な災害は必ず多くの犠牲者を出し、その救済がいうまでもなく第1義である。
一方の現地の調査も、復旧やその後の雨などによって洗い流される前に、保存さている自然の状態での変化を仔細に調査することが求められる。
いま、現地の研究者が必死になってそのような体制を取っていることが想像される。

日本から、中国出身でこれまでも地震断層の研究をしてきた静岡大学の林愛明教授はいち早く現地へとんだ。
来週開催される地球惑星連合大会で、緊急の特別報告をしていただけることとなった。

26日12時40分ー13時20分 幕張の国際会議場303号室である。