あの赤い庭石、チャートの研究

秋田で行われた地質学会の際に、服部勇氏による新しいチャートの本が出ている、というので購入し、この週末に勉強した。

チャート・珪質堆積物-その堆積作用と続成過程-

チャート・珪質堆積物-その堆積作用と続成過程-

というのは、いま私のとこの修士の学生が、取り組み最後の追い込みにかかっているからだ。
まさに、この本の表紙を飾っている写真の露頭をやっているのだ!

これまでの研究の流れや、未解決問題などを理解するのに大変タイムリーな本である。


すると、博士課程の山口飛鳥君が、これまでの研究の流れを、あたかも相関図を書くようにホワイトボードに書き始め、説明を開始した。
教えた訳でもないのに良くわかっている!


「背景としてこのような理解は大変大事である。が、それに振り回されてキョロキョロしてもいけない。
いいものはいい、駄目なものはダメと学派を超えて自立してものが言える、その図には、脱藩の坂本龍馬のようなことだってありで、そのような例は研究の歴史にたくさんあるだろ?」
というのが私のコメント。
しかし、本当に微に入り、細に入り、研究者の意見というのは違うものだ、とつくづく感ずる。
その違いが研究進展の原動力だ。淘汰され、解明されていく。

チャート研究者、頑張れ!