地球惑星科学連合社員総会/ユニオンサイエンスボード

昨日は午後から、地球惑星科学連合社員総会/ユニオンサイエンスボードを開催した。
12月1日発足したばかりのこの法人の実質的な出発である。
年末、正月と、個人的にはクリスマスと年明けに2度のアメリカ出張が入り、組織つくりに集中する時間のない中での開催であった。
そのために、細かいところまで行き届いた準備に不足があり、少々の混乱を引き起こしてしまったことはお詫びしなければならない。
しかし、多くの方のボランティアの努力で着実に前にすすんでいる。
1月9日の会員登録開始と同時にすでに150名の加入があったという。
半年で1万人にいかに近づくかである。
これは国内においては、物理、化学、生命科学に拮抗する一大コミュニティーを構築し、国際的にはアメリカ、欧州にならぶアジアの中心的位置にはっきりとした中心的役割を果たす最初の鍵だ。

西洋の科学を取り入れ始めた明治維新以降140年の歴史的画期である。
幕軍敗北の将、新撰組土方歳三は戦死したあの箱館戦争総裁、榎本武揚がとらわれの身となりながらも世界に伍して行くためには、地球を知ることの重要性を認識し、東京地学協会を作ってからでも130年である。地震学会は世界ではじめての地震のための学会であったが、それからは140年、そして地質学会創設からもほぼ120年である。
すなわち、私たちは今、それらを全て巻き込んだ学界の大変革をすすめている世紀に一度の大変革のまっただなかにある。

しかも、私たちの星、地球をめぐる問題は深刻だ。
世界人口大爆発。それに付随する地球から太陽から引っ張りだす資源エネルギー・食糧の大枯渇。人間が増えた故の環境問題、地球温暖化。頻発する地球規模自然災害。
これらの解決の根本的方向を示すのが私たちの科学の使命だ。
「われわれはなにもの?どこからきてどこへいくの?」を知りたいというサイエンスロマンに加えて、この使命にも答えなければならない。

世界人口が限界(現在63億:限界100億)に達することの間違いのない21世紀。

これは世紀の総力戦、おまけに20万年の歴史を持つ新人類のはじめての戦いなのだ。

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