「知ること」「役に立つこと」

今日は朝から、日本学術会議地球惑星圏分科会の会議だった。
テーマは、学術会議がこの夏に出すという「日本の展望」という提言のための議論。

まず、そもそも論。
そもそも「地球惑星科学」とはなんぞや?
その定義を巡って議論。なかなか面白い。
そして、「知る」ことと「役に立つ」を巡る議論。
これも深遠だ。

これまでも、いろんなところで、何度も何度もこの議論は繰り返されて来た。
理学系の人が多いので、「役に立つ」ということへの慎重論も多い。しかし、研究費の申請の時には必ずかかねばならない、と。
しかし、それを方便としてではなく、本気で考えたらどうか、という本音も飛び出す。
現状への不満や、欠点をいいたてることは優しい。しかし、その解決を見いだすための議論は本当にむずかしい。
つぎはぎだらけの対処療法ではいけない。
学術会議の出す「日本の展望」が政策決定者の目にくっきりと留まり、国の次期「第四次科学技術基本計画」に反映されるような中身になるかどうかが問われている。
内閣府直下の組織として意味あるものとなるかどうか、実力が問われている。