北からのなごり雪便り

昨日は、北の大地で雪が積もったという。
親戚、友、多くの知り合いが北海道に住んでいるので気にかかる。
この突然のなごり雪、昔も時々起こったな〜、と思い出す。
5月の連休に雪が降ったこともあった。
しかし、なんといっても驚きはカナダにいた時に夏至の日に突然の大粒の雪だったこと。
それは、ルアンノランダという、資源では有名な街を調査でカナダ人と行った時。

朝から暑く、皆Tシャツ。気温は30度を超えている。
それが一転、にわかにかき曇り、空が真っ黒になる。
一気に温度が下がり始め、寒くなる。
雪が降り始める!
車のフロントにみるみる積もる!
そして、再び晴れ始める。
そこにはさわやかな春の空気があり、大地からおびただしい湯気が立ち上り始めた。
「そうか!一日の中に冬、春、夏、すべての季節が折り畳まれているのだ!これが大陸というものだ!」
と、妙に感動した。
そのときの写真が、膨大なスライドの中のどこかに眠っている。
<探す暇はないな。もう少し歳を取って、整理するときだな>と思う。
その調査の相手は35億年前の地球の大地であったのだから、自然の営みに対し、まことに不思議な気分に包まれた。
1991年の遠い思い出だ。