予想以上に大変なインフルエンザ対策

不眠不休で追われるインフルエンザ対策。予想以上に大変だ。
まず最初、基本姿勢の大局的意見。どの程度やるべきか?一般的な個人の見方、2つに分かれる。

たいした事ない。ほどほどに、今の日本の対策フィーバーは過剰反応だ vs いやいや、いざ発生すると大変なことになる。主催者側として危機管理は万全を期すべき、それが責任。もし発生すると5000人参加の大会を中止せざるを得なくなる!それこそ大パニック。財政的にも完全に破綻する。

後者の見解を即刻採用。ただし、オーバーリアクションは避けるべき。無用な不安をあおる。
行動開始!しかし、日常の仕事、この学会準備のため、ほとんどの人は全く時間を取れない。圧倒的人不足。どうするか?とにかく先頭に立つしかない。

対策本部設置(といっても、メールベース)
対策の2正面作戦確認、帰国入国者対策と一般参加者対策
緊急の場合の情報一元化、総責任者、現場責任者、緊急連絡網。
事態発生時の隔離・搬送体制の確認、会場救急室は隔離体制を取れるか? 発熱救急への搬送体制は大丈夫か?2次感染防止策は大丈夫か?
イメージトレーニング。その周知徹底体制の確認。

相当数のマスク準備、不安解消とリスク軽減のために消毒薬の準備が必要。会場にどれほどあるか?
普通のマスクじゃスカスカで駄目??ウイルス対策用は息苦しい?
とにかく、帰国者、入国者で潜伏期間可能者にはウイルス対策用マスクをしてもらおう。買い付け!一般参加者へも希望者へ配布せよ。
え?他の国じゃそこまでやってない?西洋人は嫌がる? 強制できない?とにかく彼らの全員に渡るだけは確保し、お願いするしかない。
え?大学によって自宅待機のありなし、あっても期間が違う?東大は自宅待機体制を取ってない。リスク報告、監視体制のみ。
自宅待機者に出て来いとはいえないぞ。
入国者、帰国者把握・追跡体制の確認。それらへのリスク軽減依頼内容の確認。文章の一字一句チェック。


え!消毒アルコールはどの業者にもない?!ではトイレ、レストランには消毒石けんは設置してある?確認。個人でアルコール持っている人が提供を申し出てくれる。

参加者全員への連絡、周知徹底メイルの文案、英語も必要だ。文章はわかり易く正確に。
5000人分の緊急連絡先の把握がいる!これまでの会員情報だけでは不十分だ。携帯番号、滞在先ホテルもいる!しかし、個人情報だ。
大会期間中、厳重管理、潜伏期間経過(大会後10日間)後、完全責任廃棄でお願いするしかない。

大会会場内の緊急時のアナウンスは?救急室案内は?ポスター貼り出しは?その文案は?

まだまだほとんど無限に続きます。この膨大な作業、主催者側にしか分からず、一般参加者には理解しがたいことです。
無用な強制は反発のみが生まれる。しかし、反発を恐れてリスク管理のミニマムを下回ってはならない。発生しなければ記憶に残る事もなく忘れ去られる事。でもそれが目的です。何かあったら大変なのです。あらゆることに聞き耳を立て、真摯に様々な意見を聞き、全てをリスク軽減へ生かす。それが基本です。

ブログなんかを書いている場合じゃない!のですが、書く事によって整理し、今日、なすべき事を考えているのです。
読まれたからで、こんなこと必要じゃない、というのがあればコメントお寄せください。あらゆる細かい事でも、全てを生かします。