堺-そしてミナミ

朝、目が覚めてホテルの窓を眺める。
かすんでよく見えないが、
仁徳天皇陵の杜、古墳群の杜が見える。
このビル群がなければいい眺めなのにな〜、きっと。

そして、反対側は堺港。
戦国そして江戸時代は関西の中心だった港も、こんなに小さかったのか!そして今や一介のマリーナ

古い灯台も、高速道路の影で見えない。東京の日本橋のような哀れさがある。
この、自由の女神風なものは、ここが堺港だったことを示すため?

そうか、堺は
与謝野晶子のふるさとだったのだ。明治のときはもっと風情があったろうに。

なぜか、裏手のホテルの従業員入り口にたたずむ彫刻

岡村哲伸作、ルミ(III)とある。細身の美人で作者の思いが見えると思うのだがね〜、ビルの日陰でかわいそうに。
でも、そこは喫煙所。「タバコ、やめたら〜」かな?

南海電車でのりかえのため難波へ。
難波かいわいをミナミという。ミにアクセントがあるのだ。関西弁では。
関西ではエスカレータでは、動かない人は右に立つ。東京とはなぜか反対なのだ、昔から。
乗り換えに降りるついでに、1時間ほどぐるっと一回り。
南海電車から降りると、何やら雰囲気が違う。
そもそもミナミはアジア的猥雑さがただようところ。キタとは違うのだ。
帽子に作業服風、そして新聞を持った、どこか地質調査中の我らにちょっと似たおじさんたちがどんどん集まり、雰囲気がーー。
そうか!場外馬券売り場がこの駅にあるんだ!どうりで。
そこを抜けて、

歌舞伎座
「え!最終公演?閉鎖?」
ここでは、おばちゃんたちが列をなしている。
ねらいはこれか!

南海電車の伝統的駅舎

そうか!この界隈、再開発中なのだ。
古いものと新しいものが調和するいい街になるといいね〜。
少し、猥雑さも抜けるともっといいね〜。
そこで、開発を終えたところへいくと、
ガーデンがあって、花が満載!



これだよこれ!垢抜けるためには

母の日まじかは、やはりカーネション

日曜日は帰京のための移動で終わった。