締め切りトラブル

5月の地球惑星科学連合大会の講演申し込み締め切りが昨日正午であったが、大量の最終段階での申し込みでサーバーへの負荷がかかり、機能しない事態に陥ったようだ。
私自身は、朝早く起きて6時台に、投稿予定直前論文の要旨のコピペで瞬間に終えたので何事もなかったが、正午閉め切り間近、ネット接続不能状態となり、担当のものは大わらわであったらしい。そもそもこのような事態は予想されていたはずなのだが、お願いしている会社間との事前の詰めが甘く、多くの方々にご迷惑をおかけしたことをお詫びしなければならない。
来年度は決してこのようなことにならないようにしたい。

今年は、昨年よりも1割以上多い申し込みで、総計3400件ほどとなった。
最終段階の2時間程度で数百件以上が集中したらしい。

昨年は、大会参加者は5000名程度であったが、今年は大幅増加が予想される。
また多くの外国人の参加も見込まれている。
いよいよ幕張の国際会議場では手狭であり、会場問題は緊急の課題となって浮上した。
それにしても日本は、この規模に対応した会議場が少なすぎる。困ったもんである。

この締め切り騒動の傍ら、午後からは学術会議で、地球惑星科学委員会の地球惑星圏分科会が開かれた。

テーマは大型研究。
地球惑星科学は、惑星探査研究、地球環境観測研究、地震火山海洋観測研究、地球生命研究などに関わり、それぞれが毎年数百億円以上要する大型研究を抱えている。
それらは全体としてみると日本の基礎科学研究の中で最も大きな位置を占めている。
しかし、コミュニティーの中でさえ相互によく知らない。それぞれに関わる研究の間では、お互いによく知らないのである。
不思議な話と思うかもしれないが、それが現状。それぞれの財政規模はとてつもなく大きいのだが、いわば科学としては「たこつぼ」なのである。

その風通しの悪さをなんとかしたいということがある。

それと、直接的には政権交代によって、研究する側が相互によく理解し、支え合わなければ昨年のような事業仕分けの嵐が吹き荒れ、科学が政治や経済によって翻弄されてしまうことがある。とくに大型研究に大鉈がふられてしまうことへの危惧があり、コミュニティー自ら襟を正して整理し、国の科学技術政策の中に入れ込んでいかなければならないということがある。
第四期科学技術基本計画作成や、総合科学技術会議再編などは日本の未来に関わって根幹にあるが、よく見えない。そのような先行き不透明なものが目白押しだからである。関係省庁なども含めて誰にも見えないのであるから怖い。

私自身、見えないことが多すぎて、判断できない、意見を述べられないことが多い。
これから夏(来年度へ向けての頭出しで重要な時期)までの間が重要だ。

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昨日の東京は暖かかったね〜。ポッカぽか。
コートもいらない春気分であったが、花粉のせいでもないだろうが、なにやらいがらっぽく、会議で話しながら何度も咳き込んでしまった。
ひょっとして風邪?帰宅して葛根湯を飲んで、バタンキュー。
深夜に目が覚めた。大丈夫なようなのでブログ書き込み。
さ、音楽でも聴きながら、再び寝よう。

プライベートで、細々と秋へ向けて昔のビデオ、写真を編集・整理しているのだが、さくらの花のBGMにいい音楽はないかとYuTubeで週末探していたが、胸を打つ悲しい歌にぶつかった。
高野健一「さくら」
http://www.youtube.com/watch?v=l4_jlkemBhM
そしてRSP 「 Sakuraあなたに会えてよかった」
http://www.youtube.com/watch?v=7cxUq6UalBo&feature=related

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