広末涼子主演 「ゼロの焦点」

成田のサンフランシスコ行き、連合副会長でもある東北大の大谷さんとバッタリとロビーで鉢合わせ。
12月のAGU時期なら、学界関係者で溢れるが、こんな時期の鉢合わせはめずらしい。

昨今の学界事情や今後の連合の在り方、などで、しばし懇談。
未来へ向けて課題は山積みであること、や、ああもしたいこうもしたいと議論した。

機内、今回は、大谷さん共々、全日空エコノミークラス。
ビジネスクラスなんて、マイレージアップグレードの時だけだね〜。フルでビジネスなんかにすると、それこそ事業仕分けで何を言われるか分からないからね〜。でも歳をとるとつらいね〜。エコノミー症候群。」<そういえば、いつだったかのワシントン往復便はたまたま、ビジネスにアップできたが、あの時はビジネスクラスは、外務省官僚で一杯、そしてファーストクラスはただ一人、さるアナウンサー出身の防衛大臣だったな〜>


機内で ワインを飲み、映画でも見よう。

広末涼子主演 「ゼロの焦点」 
松本清張推理小説はなつかしい。私は理系で小説などというものを高校時代も、そして専門課程へすすんだあともほとんど読んでいなかった。40半ば以降になって、読み始めたようなものである。

しかし、一瞬だけ読んだ時期がある。大学の2年生〜2回目の2年生の時である。私はその時、大学紛争のあおりで留年をしたので突然時間がありあまるほどできたからである。その中で読んだのが、松本清張ものであった。彼のそれまでの著作はほとんど全て読んだ記憶がある。そして専門課程へ進んだ時に、その全てを古本屋へ売った。

ゼロの焦点。そう、松本清張のこの空気である。社会と歴史に翻弄される人間を鋭く描き出す。
戦後の昭和という時代の明と暗。

それは映画でいうと、「3丁目の夕日」と「ゼロの焦点」なのかもしれない。
それらの主人公は、私たちの親の世代である。

いまなぜ、このような戦後昭和ものなのかは、ほどなく彼らの世代のすべてが消えていくからである。

テキサスには遅れて現地時間午後8時過ぎ。
成田を発ってからどれだけかかったであろうか?
考えるのも疲れて寝入った。