Margins会議終了

会議が終了した。
結局、今後10年のMargin後継のサイエンスは沈み込み帯と大陸分裂のリフトを対象としたintegrationを行うこととなった。
それがNSF全体で継続となるかどうかはまた別。しかし、この勢いはNSFを動かしそうだ。
これまで、4つに分けていたものを2つに大きく、くくることとしたのであるから、分かりやすいと云えば分かりやすい。
passive marginをどう取り扱うかを巡って、結構の議論があったが、結局リフトの中に含めるようになった。
SEIZEとSubFacが一体となった意味は大きい。
いわば,GeophysicsとGeochemistry,そしてGeologyのintegration, 空間時間スケールのIntegrationをつよく促すことになるからである。
たとえば地震学に一層の化学導入が促され、逆に物質循環や水、炭素の循環の定量や、より短時間スケールのダイナミクスとの関係解明が促されるであろう。
NSFの正式決定は、今回の議論がまとめられ、レビューにまわされ、夏までには決められるようだ。
日本でも、この分野の関係者は是非ネットでこのアメリカの動向をフォローしてほしい。

今回の会議の特徴は、すべて30代後半から40代前半くらいまでの研究者に任されていることだ。
年寄りは、議論には参加しているが会議の仕切りや執筆などには参加しない。
こうやってボトムアップと世代交代を極めてオープンな形で進めていく。それがアメリカ流。

最後は代表となり、全体を仕切りすすめた二人に全員が拍手を送って終了した。
総数はほぼ200名で、講演者、コンビなー、breakout sessionリーダー、などなど会議運営に貢献した人は140名にのぼるという。
この分野の大方の中堅、若手が来ているとみていいと思う。Gender Balanceも実に考えられている。ほぼ半分は女性である。

それら全ての進行状況をIODPの会議でいつもおなじみのNSFの人が、会議場の一番後ろで席で眺めていた。

これらもアメリカ流である。
いつもながら、サイエンスプログラムを組み立てるやり方は実にうまいものである。

日本のサイエンスプログラムの組みたて方と全く違う。悪口を書けば、日本はサイエンスプログラム決定過程にトップダウンがきつすぎる。
もちろんこのおおよその結論は、事前にリーダーたちの中にあったものではある(最初に説明された)が、それに対する多様な意見を言わせて、それをなんとか盛り込もうと努力するのである。しかし、決して総花の自己満足型ではなく、あくまでもそとに対して明確であることが大事なのだ。

夜、「巽氏がどうしても日本食が食べたい」というので、小平氏とウッズホールにいる和田さんをつれて、SUSHI-ZUSHIにいった。
テキサスにいる北嶋さんが、テキサスにはろくな日本食屋はない、といっていたのだが、どうしてどうしてなかなかいい。
終わったあとのバカ話は楽しいね〜。

どうも通信速度が遅く写真はupでそうもないのでヤメ。
朝6時にはホテルをでなければならないので、ーーー。
時差ぼけ戻らず、今午前3時半。
次は帰国後です。