胸帯解除の安堵と不安

手術後一ヶ月検診で、胸の傷を覆っていた胸帯解除を担当執刀医から許可された。
梅雨が明けて何とも蒸し暑くうっとうしかったのだが、これでサッパリだ!
しかし、胸を締め付けてくれていた安堵感からは遠のく。
まだ胸の芯に残る痛みへの支えがなくなる不安もある。
が、すぐに慣れるであろう。

哀れに、かつ大胆に傷ついた我が身を眺めながら、思う。
老いとは人間、生物にとって避けられないことであり、それは痛みであり、喪失である。
しかし、その失いの進み方は一定ではない。安堵の時があり、それはよろこびの時だ。
最後まで失いたくないもの、それは考え記す楽しみとよろこび。

理学部ニュースにエッセイ依頼あり。
何にしようかな〜、
ちょうど日本語について最近少々考えていた機会でもあるし。