平清盛の12世紀と大学

NHK大河ドラマ 「平清盛」。頼朝も挙兵し、いよいよ大詰めでもう間もなく最後の時。63歳。
ええ!どこかに近い歳の人が---。
パソコンで文献を整理しながらチラチラ眺め、別のことも頭をめぐる。

そういえばこの平の清盛の12世紀と言えば、ヨーロッパで大学ができ始めた頃。
イタリアのボローニャ大学とフランスのパリ大学。そこが世界の老舗大学。続いてイギリスのオクスフォード大学
それらはいずれも11世紀末から12世紀前半に作られた。まさに日本での清盛の時代だ。
そのとき中国では清盛のドラマにもチラッと出てきたが宋の時代。

世界の大学は今大改革の中にある。評者はそれを世界史的・人類史的に見ると第三の大学改革の時という。
第1は12世紀大学創成革命の時代。
第2は19世紀産業革命時代、大学再生の時代
そして21世紀は情報革命時代、世界人口爆発を受けての第三の大学改革の時代だという。

しかり。先に文部科学大臣が大学認可基準について少々のことをいったが、そのようなレベルでは事足りない時代に突入しているようだ。

先の東日本大震災は、自然との向き合いも千年スケールを求めたが、社会変革に関しても同様の時間スケール、世界史的俯瞰力が求められている。地質学にいそしみ生業とする私としては、それでも足りないと思う。全人類史(ミトコンドリア・イブにはじまるホモサピエンス以来と限定しても20万年)的視点が求められる時代のようだ。なぜなら高レベル放射性廃棄物処理の時間スケールは10万年オーダーだから。

10万年先の未来、現代人類の後に、文字通りのDNA新人類が登場している可能性だってある時間スケールだね。

平清盛から大幅発散。