朝ドラ・ごちそうさん/リケジョ/そして母

今のNHK朝ドラは「ごちそうさん」。今朝は第二次大戦の最後へ向かう直前「贅沢は敵だ!」の時代。「欲しがりません勝つまでは!」と声高な割烹着の婦人会。
しかし、時代をさめて見つめる娘、ふ久。どうやら数学物理抜群(?)のリケジョ。

この朝ドラの母と娘、なぜか、昨日、万能細胞発見大ブレークのかっぽう着の「リケジョ」小保方晴子氏と重なる。かっぽう着は「おばあさん」からという。

そう、小保方晴子氏の祖母の世代こそ、この朝ドラのリケジョ、ふ久の世代なのだ!
なぜ、それが分かるかって?

昨年末、私の母が逝去した。享年九〇歳。年末年始に母のアルバムを整理した。母は、昭和十六年、高等女学校を卒業し、女子師範学校へ入学していた。本人は多くを語ってはいなかったのだが、昭和16年とは、その12月8日、日本海軍の真珠湾攻撃によって、太平洋戦争の火ぶたが切って落とされた時だ。ふ久の高等女学校登校拒否場面を見て、それは私の母の時代だ、と妙に納得がいっていた。

私の母は、写真においても昭和15年までの高等女学校時代は笑みの多い明るい表情。
しかし、暗雲立ちこめる時代となり、女性でもきつい軍事教練を科せられた女子師範となり、見事に緊張した顔へ変わっていた。その表情が穏やかさを取り戻していたのは結婚の時の花嫁姿だ。終戦直前のことなのだが。

祖母、母は決してリケジョではなかったが、いつも割烹着を着ていた。

小保方氏はちょうど私にとっては子供の世代であるのだから、私の母は彼女にとっては祖母の世代。

昨日のニュースで、リケジョが増えれば、世の中変わる!と多くの女子がチャレンジするようになることを期待してやまない。