認知症予防策(2)  あと337日

周りがお財布携帯にならないとか、なんだかんだとうるさい中、並んでまでiphoneを手に入れたのだった。それはもう手帳は不要になると思ったから。
しかし驚いたのはそれよりもGoogle mapだった。
それはさておき、予定はもう忘れることはなくなった。

しかし、パソコンやiphoneでは、メモや事後記憶が大変。
メモ機能を使うも、外国人は会議、キーボード打ちながらの人も多くいるがキーボード、日本語では書くよりははるかに遅い。

だめだ、こりゃ、と思っている時に、突然入院・手術となった。
3ヶ月の命のやりとりっぽい時間を経て、考えた。
痛みの中で継続したキーボード生活で、漢字の選択はできるが書けない!
多くを忘れていることも明白に。
「駄目だ、こりゃ。体だけではなく脳も本格的に劣化している!」
どうすべきか。
リハビリ散歩をしながら考えた。

そして、やはりノートでの筆記だ。
でも手帳はもういい。予定はこれまで通りにパソコン、クラウドシステムで秘書さんに主に入れてもらい、プライベート部分は自分で追加する。

時事刻々の進行、事後思考、いわゆる雑記、日記的側面は手書きノートに。
でも大きなものは持ちたくない。
薄いA5版キャンパスノートにした。

ノートのタイトルは「Wrap up」。人生の締めくくりという意味だ。
3年前の術後28冊目ナウ。

長い間、指も震え、字が下手くそになっていたものが徐々に復活。漢字であろうが英単語であろうが、熟語であろうが、読んだものであろうが、なんでもメモる。『あれ?いい音楽」だと思ったら、
「のーと、ノート!」。メモなしには聞いたことすら忘れる!
漢字はゆっくりと噛み締めながら。

そして60代半ば。いよいよ定年間近。
これがどこまで続けられるか、それが私の認知症嫌悪からの脱却方法。
文房具見物が、これまた楽しくなった。

でも、たまにやっぱりあるね。
「同時に2つ以上のことを考えてはならない!」