延岡断層掘削 安全祈願祭

延岡衝上断層掘削地点の櫓の前で、これからつづく工事のための安全祈願を行った。

工事を請け負っていただいた会社に準備いただいたもの。
このようなことは初めての経験ではあったが、人の知恵とは興味深い。
はじまりにあたって気を引き締め、皆の意志を統一するという役割がある。

まだ若いであろう神主さんが、しめ縄を張り、準備をする。
会社の人が泊まっているところが、仕出し屋さんだということで、みたことのないような大きな鯛も用意された。
それを姿よくするために、神主さんが紐で口元と尾をつなぎ、恵比寿さんの絵に出てくるような勢い良くそっている姿にする。

皆そろったので、早いけれどはじめましょうか?
うやうやしい祝詞がはじまる。

いやその前に、降神の儀。
神主さんが大きな声で叫ぶ。
「おお、まさに神さんが降りてくるようだ」
そして祝詞とか、玉串とか、つづき
最後に神さんを返す、昇神の儀

そして終わる。
簡単に30分程度だが、気の引き締まる感がある。

そうか、儀式ってそういう意味もあるなと、この歳になっての感想。
神主さんと立ち話。
山々には神々がすんでおり、工事に際しお怒りにならないようにと願うのですね。
自然はすべて神のもの、ちょっと人間がお借りするのですねーー。
では、よろしくお願いします。

<いいこというね〜、それが日本人に染み付いた「古層思想」というのか、と丸山真男を思い出す>

終わった後に、それではお神酒で乾杯っと思いきや、午後から本格開始なのでーー、なしー。
冷たいお茶で、乾杯!
流れる汗にうまい!

工事のための準備状況と、回収予定のコア処理室などを見て回った。これからの猛暑の中で、発電機を持ち込んでのエアコンが聞いていて快適だ。
<これなら、仕事がはかどるね。なんなら泊まる事もできる>
昔は、フィールド調査をテントはってやったけれど、朽ち果てそうでもプレハブがあると快適。寝袋でとまったことに比べると御殿だ。電気もエアコンもあるしね。

一旦東京へ戻り、もろもろ片付けて8月4日にまた来ます。
それにしても夏休み開始で、空港は人で溢れ、ごったがえしている。