定年まであと300日 科学研究費基盤S研究開始、高校同窓会、など 

 定年まであと300日となって、科学研究費基盤S5年間の実施が決まりました。5カ年の計画です。研究のテーマは、「プレート境界断層超深度掘削・観測による南海トラフ巨大地震切迫度評価」です。
 本研究では、これまで紀伊半島熊野灘において実施されてきた南海トラフ地震発生帯掘削研究(超深度掘削は海底下約3000 mまで掘削済みでプレート境界断層まで残り約2200 m)の総仕上げとして、プレート境界断層貫通掘削までの掘削時孔内検層、孔内設置受振器による3次元鉛直地震探査、断層試料の摩擦実験、近傍からの繰り返し周回地震探査を実施します。もって断層上盤の応力場・主応力と間隙水圧、プレート境界断層の摩擦強度を解明し、それらを総合して地震津波発生切迫度を定量的に評価することを目的としています。
 千葉大学金川久一教授(構造地質学)、海洋研究開発機構の木下正高氏(地球熱学)、山田康広氏(構造地質学)、荒木英一郎氏(地震探査)氏との共同である。そのほかに、東北大学日野亮太教授(地震学)、東京大学井出哲教授(地震学)、海洋研究開発機構地球深部探査センター江口暢久氏をはじめ多くの方々に連携していただく。また、国際深海掘削計画との全面連携で実施します。
 近々、昨年度締めくくった新学術領域「海溝型巨大地震の新しい描像」に連結しホームページを開く予定です。

 さてさて、これから5年間ということは、ほとんど70歳までは、働きなさいということになったということです。同時にやはり70歳まで、学界のために働きなさいということで学術会議会員を拝命しています。第3部(理工系)地球惑星分科会の人材育成分科会委員長を仰せつかっています。大学も大動乱の時代へ突入しようとしていますが、大学をはじめ、この分野の人材をいかに育てていくか、多くの知恵を持ち寄らねばなりません。
 
 さらに(公)地球惑星科学連合のグローバル戦略委員会委員長として、2017年のアメリカ地球物理学連合(AGU)との合同大会を成功させなければなりません。
 また、多くの大学の連携で作られ、文部科学省の支援もいただいている日本掘削科学コンソーシアム会長を5月の総会で拝命いたしました。
 
はっと蓋を開けてみますと、多くの仕事があり、定年後の置き場はまだ決まっていませんが、定年気分で締めくくれないことを改めて自覚させられます。

それでも身の回りをまとめる貴重で、重要な機会です。これらをやりきるためになによりも健康。体を再び壊して迷惑をかけるわけにはいきません。健康のためにはなによりも早寝早起き、規則正しき生活、と心がけるも早寝はいいとして、早く目が覚めすぎる。

6月6日午後は、北海道の岩見沢東高校の東京同窓会@銀座です。皆さんとお会いできるのが楽しみです。
一昨年は挨拶が長すぎ、昨年は短すぎ、と叱責をかったので、今年はちゃんと原稿書いて2ー3分におさめよう。