先日の「未来の年表」の感想

 どうあがいても、日本の人口は減ってゆく。もちろん初期条件は現在の出生や死亡統計が根拠。
 境界条件として急激な移民政策を取れば別。不安定な国際情勢で移民政策をどうするかは日本にとっても人ごとではない。
 日本このありさまでは50年後8千万人となり100年後には5千万人台まで落ち込む。
しかし、まさか、そんなことはないだろう。首相だって1億人を維持すると言っているし、少子化対策だって力を入れている。と、多くの日本人は他人事と思っている。

 人口減だけではなく、減ったその半数は高齢者。今世紀後半には放っておくとヨボヨボの国になってしまう。
紛れもない、国立社会保障人口問題研究所2017のレポート!
 

さて、今更、どうする?

我が身はすでに高齢者であるが、読んで、そうか頑張れるかな、と思うのは、高齢者とはまだ定義しないから、働き続けなさい、というところが一つ。

若い中高年が、ブツブツいえば、それでは引退するが負担増はよろしくね、と居直りでもしようかな。それにしても安心して色々任せられないという老婆心。これって急激高齢化社会にまだ皆馴染んでいないからなのかね。ますます高齢化して、その割合は減らないどころかますます増えて、100年は続くのだからね。そろそろどちらも慣れてゆかなくては。と思う。

 それと以下の処方箋の1−9に記された、地方に「知の巨人村」を作るってのはいいね。地方には廃校になった校舎などが大量にある。そこを定年した知識人の持つ書籍などを保管する場、書斎とし、それを年寄り自らが整理整頓に当たる、というアイディアだ。最近流行りのシェアハウスもあり、道の駅のようなところもあれば、少しは活性化できるかな。そのメンテを支える経費を、ふるさと納税から賄うようにすれば、高齢者も静かに余生の一部をふるさとで過ごせる。このアイディア。私は乗るね。メモ入りの本なんて、古本屋に持って行ってもクズだからね。でも死んでも引き取り手がいないことも確かだからね。
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本書は4つを提言する。
1つは、どうせ小さくなるのだから「戦略的に縮む」こと。
 その中身は5つ。
 1−1。「高齢者削減」75歳以上に定義を変更。「死ぬまで働け!」昇進が少々遅れるのと負担増とどちらを取る?中高年?
 1−2。24時間社会からの脱却。超便利すぎる世は金も人もかかる。ゆったり社会へ戻れ。
 1−3。非居住区エリアを。わずかのために電線も道路も水道も。もうメンテのための血も出ない。居住区集中サービスと遠隔地居住受益者負担へ。
 1−4。自治体飛び地合併。
 1−5。国際分業の徹底。なんでもかんでも自存自営じゃやってられない。
1つは、「豊かさ」を維持すること。
 1−6。匠の技
 1−7。国費学生制度。大学選別重点配分。
1つは、「脱・東京一極集中」すること。
 1−8。中高年地方移住推進。
 1−9。セカンド市民制度。第2のふるさと、「知の巨人村」構想。
そして、少子化対策
 1−10。第3子以降1000万円給付。