変動帯テクトニクス

今日から、講義がはじまる。大学院向けの「変動帯テクトニクス」
今年は、どのようにすすめようか、と考えていたが、一昨日のイタリアの地震と、その後の学界での対応を眺めてみて、決めた。
最近はどうも皆視野狭窄で、世界や地球をまるめて考える教育機会が少なすぎる。
研究者も世界の各地で地殻変動イベントが起きた時に、「それは、あれか!?」と瞬時に思いつかないようだ。

地中海ーアルプスーヒマラヤ変動帯研究の最新のレビューだ。
大山脈が出来る。海が割れる。それは数億年という時間スケールから秒スケールの地球の変動を理解せずして分からない。

地中海地域はいうまでもなく西洋科学における「知」の誕生の場所だ。
それもあわせて理解することがとても大事である。
ついでに自然哲学の歴史もあわせてやるか?