アフリカ大地溝帯はいつ裂けた?

エチオピアのフリカ大地溝帯、そこは人類のふるさと。

これまで圧倒的に支持されて来た考えは、今から500万年ほど前から後に、大地が裂け、その肩とも言うべき大地溝帯の縁が3000メートルも上昇。
その大地の変動が、気候や環境の変動につながり、人類の進化を促したというもの。
日本でも、あらゆる教科書にそう書いてある。


しかし、
フランス人のPikらは、崖にそって露出する基盤の石から、標高の高いところから順番にアパタイトを採って来て(U-Th)/He年代を計った。
すると標高の低いところが年代が若く、露出過程を示すという。それは500万年などいうものではなく、ずっと古く少なくとも2000万年前から続くいているという。
公認シナリオはだめだ!
と。

パラぱらっと雑誌をめくっていて、面白そうなので読んでしまった。この論争はどうなるかね。楽しみだ。

論文はここ
Geology; February 2008; v. 36; no. 2; p. 167-170; DOI: 10.1130/G24233A.1