教え子と人生談義

昨日は、仕事で5年ぶりに来日したアメリカ滞在の元教え子と食事をした。
 アメリカ人と結婚した日系ブラジル人の元留学生である。
パートナーはStanford大のadviserをしていたが、その後職を変え、現在はWikipediaの世界戦略担当であるという。本人は現在、USGSアメリカ地質調査所)で仕事をしている。
 最初に日本に来たときは英語もたどたどしく、日本語もおかしかったが、今や英語など私より遥かに上だ(あたりまえか!24時間それで生活と仕事をしているんだから)
 というのでチャンポンで久しぶりにたくさんの話をした。
最近、そのパートナーの父親を亡くし大変であったという。自発呼吸が一度回復し、意識がはっきりとし、コミュニケーションを回復できるまでになったのに、突然呼吸困難になり、人工呼吸に切り替える最中で亡くなったという。
その場に居合わせたショックからまだ抜け出せていないふうであった。その後始末でいまだてんやわんやが続いているという。
私も随分前に亡くなった父の最後の場面を思い出し、胸が痛んだ。
 しかし、その後、人間の命と生物の命、生きる意味、目的、人類が開発した偉大な心の安全装置としての宗教、キリスト教、仏教、イズラム教の教え、最近のチベット問題とチベット仏教の本質、そしてなによりも科学の役割りなど実にいろいろな話をした。
 少し元来の明るさと元気を取り戻したかに見えるが、人の死の悲しみとショックから回復するには時間が必要である。元気に、名古屋にいる弟に会うために旅立っていった。

 さて、私は今日これから、サンタクルスのCasey Moore教授定年記念シンポジウムのために渡米だ。
シンポジウムのタイトルが「CaseyFes」ってしゃれてるね。Fesってのは「Festival」の略。

http://es.ucsc.edu/newsevents/moore/moore_symposium.html

講演の準備を機内でしなければ!