大都会に埋め込まれた地球(2) 二酸化の化石

昨今、「地球温暖化ガスー二酸化炭素を減らせ!」とのキャンペーンも耳慣れて、エコだ、なんだと騒がしい。
その一方で、かつてなく涼しい梅雨が続いている。楽だ!
太陽の黒点が減って、太陽からの輻射エネルギーが減っているらしいとの観測も絡んでウワサ議論がされている。

(ナショナルジオグラフィクスHPより)
私は、この道の専門ではないので、行く先どうなるかについて予測にはコメントできないが、ヒトとは生活実感で、一喜一憂する動物だという事だけは分かる。

さて、地球は二酸化炭素を大規模に取り込む事ができる機能を持っている。
それが、これだ。


東京国際フォーラムになんとなく置かれた安田 侃(やすだ かん)の作品。

こちらは札幌駅の作。

(写っている人物は関係ありません。どうもいい待ち合いの場所になっているようだ)

いずれも石灰岩/大理石が素材のすばらしい芸術品。
石灰は、みなおなじみ。私も鉢植えの土をアルカリにして元気を取り戻すためにたまに使う。
それはカルシウムと二酸化炭素がくっついたもの。石灰岩はその巨大な塊。
大理石は、石灰岩がちょっと地下深くにおかれて、石灰の結晶が大きくなり、色も真っ白になったもの。
日本が唯一、輸入しないでもやっていいける資源。それは実は石灰岩なのだ。


石灰岩をつくる作業の多くは、実は生命がやっている(貝殻の殻や珊瑚礁のように)のだが、無機的にもできる。
地中に大規模に二酸化炭素を埋め込むという試験が既にはじまっている。結果として、地下に大規模な石灰岩の塊が出来るのであろうか?
はたまた、二酸化炭素を無理に詰め込んだコカ・コーラのように、あるときちょっとでも地下貯蔵庫に小さな亀裂が入った時、シュワーっと!

そんないろいろな地球への思いを起こさせてくれるのが石灰岩だ。