追憶:私と讃岐とうどん(総集篇)

今月末に、講演のために讃岐高松へ行くのであるが、その影の楽しみは、もちろん「う・ど・ん」 ちょうどFacebookで「うどん」の新規店が話題となり、食べログやらせ騒動がなにやら世の中でちょっと話題になったりしているので、2008年にブログに書いたシリー…

雪そしてそばの値段

ひさしぶりのブログ記入。瞬く間にもう三月。寒い日がつづく。 2月の写真。北海道の岩見沢の出身校で講演した時の模様。 そこは昔から雪深いところ。大学の受験願書提出日に大雪で公共交通が止まり、10キロ以上も歩いて出しに行ったことを思い出していた。 …

スコールの宴会

AOGS初日、夜は歓迎宴会 会議会場は、厳重なセキュリティーの下にあるホテル。 そこから宴会会場まではバス。 古びたバス。アジアではよく見かける。日本のようなバスを想定してはいけない。 街中を通る。 「降り立つ勇気はわかないな〜」誰かがつぶやいた。…

高知の夜

12日、金曜の夜 お城見物の後、高知の「昔若者」たちと合流、 半分は阿蘇でも一緒だったのだが、 廣瀬、谷川君 廣瀬君、よかったね。baby おめでとう。 娘? せっかく育てても、やがて手放す時が来るよ〜。 その時複雑だよ〜、おやじは 桑谷くん、今回、鳥…

玉藻城、そして私と讃岐とうどん(15)讃岐麺業

昼の便で帰京なので、泊まった宿の近場、高松のお城、玉藻城まで足を伸ばした。 昔、何度も行ったのだが、じっくり見た事などなかった。 ここは、 御三家、水戸光圀公の弟が最初の殿様 以来、殿様には「頼」の字がつく。 頼りになったかどうかは知らないが。…

私とうどんと讃岐 (14)五右衛門カレーうどん

やはり、讃岐へきたからには、うどん抜きには過ごせない。 それが密かな真の目的。同窓会を終えて、元の教え子たちと抜け出した。 今昔話に花が咲く。 「昔は地質巡検というと釣りでしたね〜」 「昼は焼き芋だったり」 「え?教授会さぼって、パ○●コ、いって…

熊本大学

熊本へ飛んだ。午後からの2時間程度の会議のため。 まずは、熊本ラーメンでも食べようか? キャンパスには、古い厳かな建造物が残っている。 いいね〜、雨に濡れた赤煉瓦 大学の本部も、鉄筋モルタルではあるが、風情がある。 これはなんだっけ? なにしろ…

突然の呼び出し

金曜日、突然の電話呼び出し。 北大にいる大阪時代の半教え子、まゆみちゃんからである。 「東京へ帰るので、土曜か日曜、一杯どうですか?」 「ああ〜、いいよ」 というので新橋。 「そうか、東京は選挙〜」<あまり関心がない> ちょっと早めなので駅前の…

大嵐の中の酔っぱらい

コア研究所(同じ建物の中に、高知大学コアセンターと海洋研究開発機構のコア研究所の2つがあり、いまだに混乱する)の広瀬君が飲み会をセットしてくれた。 そとは大嵐の暴風雨!こんな大嵐の中で、感謝感激ありがとう。 街へ! 「十市屋」サーファーのよう…

豚パーティー

誰が思いついたのか、院生が集まり、豚の丸焼きパーティー。 ネットで注文、大阪から空輸で、運ばれるという。 子豚だ。こんなんで足りるのかね? 皮、パリパリ! さ!切るぞ!(我が身を切るようだね、飛鳥君?) うめ〜〜。けど、濃いぞ!脂が! これ!背…

おわってシーフード

2日間にわたる、評価会議が無事?終わる。 午前中は、いいたいこと言わせてもらった。批判したところの責任者が不快になったかもしれない。 私は批判されても、それが筋が通っていれば、「おー、そうだな。そういう視点もあるな」とか思って簡単に自己批判…

生いくら醤油漬け

今日の午後、久しぶりにぶらっとご近所のホームセンターとスーパーに買い物にいった。 最近、ベランダの花が寂しく、冬の花を買い込むのが狙いであった。 スーパーの食品売り場を歩いていると、生いくら半額! おもわず引きつけられた。 見ると賞味期限切れ…

第二話 奥深き満州にて(4)

食事中の人には申し訳ない。 中国式のトイレは、大も小も横一列に並んだオープンスペースである。間についたてはない。 これは心理的に大変だ。おまけに水洗ではない。男女の区別もない。 昨今の急激な発展で、さすがに北京からはそのようなトイレは消えてい…

  奥深き満州にて(3)

麺は食べたい!しかし、勘弁してくれ!犬の肉だけは! 朝鮮族が食習慣として犬の肉を食する事は良く知られている。ペットしての犬の肉を食べる事に対して私たちは嫌悪感を感ずる。 しかし、それはそのような食習慣のない側からの感覚である。たとえば私たち…

奥深き満州にて(2)

1987年、毛沢東が死にほぼ10年、四人組が滅び、中国は鄧小平の時代になっていた。 外国からの研究者も中国を訪れるようになっていた。河野長氏は、古地磁気の研究者。中国大陸各地の岩石磁気を調べて、大陸のテクトニクスの歴史を探ろうという研究であった…

第二話 奥深き満州にて(1)

激烈腹痛小話 第二話。 今年の6月、私は北京へ国際統合深海掘削計画の科学評価委員会幹部会のために北京にいた。この議長は河野長氏である。 1987年に訪問して以来の実に21年振りのことであった。21年前、河野長氏が隊長であった海外学術調査「東アジアの…

七転八倒と人の出会い 第一話 ペレストロイカと腹痛(3)

彼女は私たちの入るはずだったドアの前に立った。 そして、本当に壊し始めようとしている。 騒ぎを聞きつけて、多くの人が集まって来た。 私は隊長として、このままではまずいと思った。 そして、名前を呼んで、 「ちょっと待ってくれ!もういいよ」 と通訳…

ペレストロイカと腹痛(2)

とにもかくにも、サハリンでの食文化の違いと連日のアルコールと蠅が飛び交う中での清潔とは言えない食事が重なった結果である。 その日は、七転八倒しながら、アルコールの酔いもあり、寝ついた。 翌朝、 「おお!見事に腹痛が消え、けいれんも消えているで…

 私とうどんと讃岐 (13) 恐るべきさぬきうどんへの助走

腹を壊しているのに食の話題。 でもうどんってお腹に優しいんだよね。 そこで久々に、うどん。 書いていると、食の記憶って残ってるね。まさに食い意地だ。毎年個性豊かな学生が四万十帯の調査をして三年目の88年、またまたユニークな学生がやってきた。漫…

私とうどんと讃岐(12)四万十ことはじめ

高知の四万十帯の見学をし、強烈な刺激を受けた。 うどんは食べなかったのかって? 食べた。 高知県や徳島県には、「得○うどん」というチェーン店がある。 あちこちで目につく。岡山県にもある。しかし、香川県内には一軒もない(いまは知らない。しかしやっ…

追憶:私とうどんと讃岐(12) 国境はうどん境

突然の叫び声に皆、テントを飛び出した。 「どうした!?」 「先生、あれを見てください!」 そこには古びた石作りの碑がーー。 「え!?ーーーー! ここは墓場じゃないか!」 私たちは、勢い良く河原に車で乗り込み、適当な広場だったので、そのままテント…

追憶:私とうどんと讃岐(11) いざ!県外へ

讃岐の国のうどんめぐり、地質巡りも1年もすると県内は一巡してしまう。なにしろ日本一狭い県だ(ただし大阪を除く)。 さ、県外へ行くぞ! 地質巡検の定番は、まず徳島県のど真ん中、池田町を通る日本最大のA級活断層の中央構造線、そして大歩危・小歩危を…

追憶:私とうどんと讃岐(10) 休憩:四国のラーメン

私は道産子。 すすきので飲むと最後はいつもラーメン。 讃岐へ流れて、うどんに慣れ親しむ前はラーメンに飢えていた。讃岐にもラーメン屋がある! というので、まず「豚○郎」 「お!いかにもうまそう!」 家族を連れて入った。 「ーーー。どうだった?」 顔…

追憶:私とうどんと讃岐9)コロッケうどん

「もう駄目だ!ぶつかる!!!」 ここであきらめたら、私は激突、まちがいなくあの世にいっていた。 しかし、人間というのはおかしなものだ。なぜか命の危機に落ちいった時に時間が延びる。 私は19歳の夏に交通事故で激突し、45日間入院したときの事故直…

追憶:私とうどんと讃岐(8)海とうどんと絶体絶命

地学にとって重要なのは様々な種類の岩石をたくさん見ること。そのことから地球を直接感ずるのである。 というわけで四国でも各地を巡る。四国は、日本の地質が凝縮されたようなところ。世界的見所はたくさんある。 というわけで、機会あるごとに学生をつれ…

追憶:私とうどんと讃岐(7)宇高連絡船

霧の瀬戸内海は春の風物詩 霧笛の響く穏やかな海は、季節の変わった事をはっきりと示している。 しかし、今と違って、昔は霧の日には船も飛行機も皆泊まる。 当時は、瀬戸大橋も、ジェット機の発着する空港も四国には1つもない。完全に陸の孤島と化してしま…

追憶:私とうどんと讃岐(6) 悲しみからの脱却

坂東先生が亡くなり、しばらくの間、呆然としていた。 寒風吹きすさぶ中で、あわただしく葬儀を終え、それからも長い間,放心状態であった。葬儀での、残された奥さんと、今だ学生と高校生である子供たちの姿はあまりにも痛々しいものであった。時間が経ち、…

追憶:私とうどんと讃岐(5)坂東先生の突然の死

「坂東先生が倒れた!」 私はすぐには飲み込めなかった。 坂東先生は、香川大学付属高松小学校の校長先生も兼ねていた。 その、雪の降る寒い朝、朝礼で壇上であいさつをしている最中に突然崩れたという。 救急車で、市民病院へ運ばれた。私は、慌てて駆けつ…

追憶:私とうどんと讃岐(4)うどんと坂東先生

翌日は、大学のすぐ近くの久保製麺である。 http://www.geocities.co.jp/Technopolis/5624/udon04.html 外から見ると何の変哲もない普通の家である。 その外に長い列ができ、外でうどんをすすっている人が大勢いる。 だんだんと近づいて来た。 「かけ、なみ…

追憶:私とうどんと讃岐(3) びっくりうどん

坂東先生は、これらか一番おいしいうどんをごちそうするという。 私は、「うどん」と聞いただけで鳥肌が立つ。<さー、どうしよう?でもまさかうどんだけじゃないだろう?その場で別のメニューにすればいいや> などとタカをくくっていた。「ちょっと遠いの…