科学関連

地質学会@水戸

そうか、気がつくと一月もブログしていない。つぶやいてもいない。 Time flys! 生活習慣の中から離れるとなかなか元へ戻らないね〜。 でも、それもそれ。自然体で行くしかない。ということでフォローしていただいている皆様、ご容赦ください。 今日から三日…

掘削風景

掘削風景を紹介しよう。 現場にはやぐらを建てて地下を掘る。 掘るのは業者に頼んでいるのは、我々はそこには近づかない。危ないからね。 海の掘削もそうだが。 我らは?っていうと、そばに置いたプレハブの中。 猛暑、大雨でも快適。中はエアコンが聞いてい…

延岡掘削ロゴ

研究を楽しく、盛り上げながらやる、というのは私のモットー。 そこで本プロジェクトのシンボルとなるロゴ作成。といっても私が作った訳ではない。 若者が案を作成し、それを皆で議論し、略称も決めてっと、皆参加型でいく。 長期の海洋掘削では、ロゴのため…

延岡断層掘削 安全祈願祭

延岡衝上断層掘削地点の櫓の前で、これからつづく工事のための安全祈願を行った。 工事を請け負っていただいた会社に準備いただいたもの。 このようなことは初めての経験ではあったが、人の知恵とは興味深い。 はじまりにあたって気を引き締め、皆の意志を統…

九州延岡衝上断層掘削開始

日付を見ると一ヶ月振りのブログ記入だね。地震後めまぐるしい日々がつづき、あっと言う間で、気がつくと大学も世間も夏休みに突入。昨日、九州延岡にきた。延岡衝上断層の掘削による研究開始に際して、掘削を快諾いただいた地主さんをはじめ、協力いただく…

九州延岡断層掘削研究

今朝、九州宮崎県延岡市へやってきた。これまで延岡の衝上断層について長年研究をすすめてきたが、今年度、この断層破砕帯を掘削し、すべりのメカニズムを解明しようという研究が認められたからだ。この断層は活断層ではなく、かつて地下10キロ以上の深さ…

日本海溝緊急掘削

今回の地震・津波を引き起こした原因を科学的に探るべく、日本海溝の緊急掘削の検討が開始されようとしている。国際統合深海掘削計画(Integrated Ocean Drilling Program)で国際的承認が得られればだが。地震後、私たちのセミナーでは南海トラフともからめ…

地球惑星連合大会が近づく

22日からの日本地球惑星科学連合大会が近づいてきて、準備があわただしくなってきている。 http://www.jpgu.org/meeting/ 今年の大会は、東日本大震災後、地震・津波・災害研究者がはじめて大規模に一同に会して開かれる学会だ。緊急に設けたセッションに…

アイヌの世界 (講談社選書メチエ)作者: 瀬川拓郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/03/11メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 7回この商品を含むブログ (14件) を見るお会いしたことのない著者の瀬川拓郎氏から、本書を贈呈していただきながら、…

冷たいプレート境界で何が起きた?

昨日から、愛知県犬山の山中にいる。何のため?実は学生の研究の指導なのであるが、狙いは、古いプレートが沈み込んだ時に地下深部のプレート境界で何が起るか?だ。なにせ1億歳の海洋プレートが沈み込んだ時の痕跡がここにはあるので(しかし、それは1億…

新しい歩み

新年度開始に当たり、以下の呼びかけを5/1発行予定の連合機関誌に記しました。5/1では情勢が大きく変わっている可能性があるので、ブログにupしておきます。 ーーーーーーーーーー東日本大震災を乗り越え、新しい歩みを開始しましょう。(社)日本地球…

 震災対応

連休中、北海道を往復しながら、ネット、メールで震災対応に忙殺中。 地球惑星連合で以下のメッセージを出した。 世界に向けて義損金支援依頼のメッセージも。 http://www.jpgu.org/e/publication/mailnews/2011/110322_e.html本当に余震がつづく。このブロ…

東北沖巨大地震

昨日午後突然の大地震。揺れが収まりかけた頃、一斉に避難命令。 皆、建物の外へ。 私自身も、大きな地震は人生三度目。 (1968十勝沖、1995兵庫県南部、そして今回) 余震が来る。理学部前の巨木からは、大量の銀杏落下。 建物からはなれ、安田講堂前に集合…

KANAME研究集会@沖縄

三日間にわたる缶詰研究集会が無事おわりました。 途中、嵐にもなりましたが、幸いその日はホテルで缶詰。 昼間はふらふらになるほど、熱心な発表と討論がつづきます。 息抜きのグループフォト待ち時間もつづく討論 参加の学生達とともに。 でも、そこで蓄積…

セミナー

今日は久々にセミナー。飛鳥君の航海報告。 いやー、南海トラフ下の岩盤からとれた玄武岩コアはすばらしいね。 赤、緑、黄色、黒、 「着てゆく服がまだ決まらない。色とりどりに脱ぎ散らかした〜、衣の海ーー」 なんて南こうせつの歌を思い出してしまった。 …

地球内部ダイナミクス

海洋研究開発機構の地球内部ダイナミクス領域長の深尾良夫氏を記念して講演・祝賀会が開かれた。 何を記念って?氏は今年度一杯で、この6年間の領域長を勇退される。この間の事業仕分けなどの嵐をくぐり抜けるのに大変尽力された。もちろん氏は、地震学、地…

デジカメ更新

デジカメを更新した。もう何台目であろうか? 最初のはよかった、サイバーショット。しかし200万画素ですぐに電池切れ。持って歩くのも道具が大変。 2台目は、Exlim。これは薄くて胸のポケットに入り、大変気に入った。このブログの多くの写真はそれ。 しか…

充実の日々

めずらしい試みではあったがなかなかよかった。一気にずいぶんと進んだ。 master, undegraduateはデータのまとめ方を先輩諸氏から伝授。Excelを駆使して理論式とあわせる。 このプロセスは、科学方法論的には帰納過程による仮説構築と理論からの演繹過程。そ…

地球惑星連合大会講演受付開始

昨日、今年の連合大会の講演申し込み受付がはじまった。 ニュースに下記呼びかけ文を載せた。 皆さん、奮って参加を。 http://www.jpgu.org/meeting/index.htm ーーーーーーーーーーーーーーー2011年年頭にあたって −連合大会の講演・参加申し込みのお願い− …

北海道高等学校教育研究会理科部会

1月6日 札幌へ飛んだ。 北海道高等学校教育研究会理科部会で依頼された講演のため。 羽田は寒いが抜けるような空。富士山がきれいに見える。 しかし、北海道は大荒れだという。 千歳に無事着陸。しかし、札幌はすざましい。 前日までほとんど雪がなかったと…

柏山さんへ

2日前の柏山さんのコメント。ありがとうございます。帰国前にようやく返事を書く時間ができました。 返事に相当するかなりのことは昨日のAGUの感想の中にも書いたつもりですが、すこし足します。 「世界の1極」をめざす。これは、連合が法人として発足する…

瞬く間に終了のAGU

2010年、恒例のAGU大会が終わった。 とにかく3万人が毎日、人だかりになってセッションが続いた。 私は、もっぱら沈み込み帯のところにいたが、結構抜けてbusiness meetingやら今年のAGU大会のインフラ視察やらと見て回った。今年のAGU大会の大きな特徴は、…

現代地球惑星科学元年の伝承

昨日は駒場で講義であった。大学生はいよいよもって90年代生まれ。時の流れは速い。1969年人類がはじめて月へ行ったあの時の感動も、そして時を同じくした地球科学におけるプレートテクトニクス革命もすべてが彼らにとっては生まれる前の出来事なのだ…

アメリカ地質学会@アンカラ

アメリカ地質学会国際委員会(M.Cloos委員長)が、目新しい企画としてはじめた外国版。 このトルコを選んで、Tectonic crossroads-Evolving orogens of Eurasia- Africa-Arabia を開いた。 最近、アメリカ地質学会は改革がめまぐるしい。 国内では、肥大する…

学会とは(8)ジャーナル

ジャーナルをめぐる議論が、連合でも活発にされている。 整理のために以下の個人メモを作成した。これは公式見解ではなく、私見です。ジャーナル出版の基本理念 学術推進の二大事業―集会と出版:出版をめぐる議論を原点の理念から見てみよう。学会とは、それ…

学会とはなにか(7)招待講演

学会のセッションやシンポジウムにおいて招待講演というのがある。招待されることは名誉なことであり、最近、欧米では様々な職の応募に当たって自分の履歴書に書き込み、重要な業績として使われている。そのようなことがあるので、招待講演の価値を高めるた…

南海掘削夜間小集会@富山

メモです。写真をupできないのが残念。デジカメ取り込みのケーブルを忘れて来たので。 議事、備忘録です。無線LANがないのでTwitterに連続upできず、急遽議事記録メモへ変更 KANAME夜間小集会. ハッシーこと橋本Dive報告。 分岐断層活動域。反射断面でも最近…

国崩壊への決壊口ー財政一割削減への見解

打ち出された成長戦略の中で、不十分な科学・技術、教育政策の下での機械的一割削減の方針は、この国の存亡に関わる重大な危機であり、「国の崩壊の決壊口」となる。強く警鐘を鳴らさざるを得ない。1。国の存亡への危機の表明: 機械的一律一割削減の方針は…

学会とはなにか?(6)EGU&コペルニクス

コペルニクスというのは、欧州地球科学連合(EGU)を支える会社だ。 昨日、東大地震研究所の佐竹氏と共に、元社長(現在は息子?)のArme Richer氏の話を聞いた。EGUの完全open access electric journal、ASPなどを仕掛け、一気にアメリカのJGRを超えて世界を…

総合科学技術会議パブコメ滑り込み

あと10分で総合科学技術会議第四期科学技術基本計画(案)パブリックコメント締め切り、セーフ! 下記私的コメントを送付しました。10日後には文部科学省のパブコメ締め切りか〜。 2020 年に目指すべき国・社会のすがた 5P この部分は、科学と技術に対し…