読書

世界は分けてもわからない

お盆休みの間の読書、その1世界は分けてもわからない (講談社現代新書)作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/07/17メディア: 新書購入: 27人 クリック: 225回この商品を含むブログ (155件) を見る福岡伸一氏の著作は、ほんとうにすばらしい。…

凍った地球

凍った地球―スノーボールアースと生命進化の物語 (新潮選書)作者: 田近英一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/01/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 7回この商品を含むブログ (12件) を見る 田近さんは、 (5月の連合大会にて、インフルエンザ対策…

運命の人(1)~(4)

運命の人(一)作者: 山崎豊子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/04/24メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 60回この商品を含むブログ (50件) を見る運命の人(二)作者: 山崎豊子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/04/24メディア: 単行本購入: 4人 …

1Q84

先週衝動買いした本。いまベストセラーN0.1の村上春樹「1Q84(上)と(下)」1Q84 BOOK 1作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/05/29メディア: 単行本購入: 45人 クリック: 1,408回この商品を含むブログ (1247件) を見る1Q84 BOOK 2作者: 村上…

人の間

衝動買いの後の衝動読み。今日の私は久々の文系人間。 新書三連発読書。差別と日本人 (角川oneテーマ21 A 100)作者: 辛淑玉,野中広務出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2009/06/10メディア: 新書購入: 9人 クリック: 232回この商品を含む…

理系バカと文系バカ

理系バカと文系バカ (PHP新書)作者: 竹内薫,嵯峨野功一出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2009/03/14メディア: 新書購入: 2人 クリック: 84回この商品を含むブログ (61件) を見る竹内氏は、超有名なサイエンスライター。 私も密かな読者だ。この本に書かれ…

動的平衡と階層構造の科学

動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 木楽舎発売日: 2009/02/17メディア: 単行本購入: 28人 クリック: 282回この商品を含むブログ (162件) を見る階層構造の科学―宇宙・地球・生命をつなぐ新しい視点作者: 阪口秀,末次大輔,草…

悼む人

悼む人作者: 天童荒太出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/11/30メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 104回この商品を含むブログ (171件) を見る小説はめったに読まないのであるが、 この作者のものは、 「永遠の仔」「包帯クラブ」につづいて3冊目。 …

古代文明と気候大変動

古代文明と気候大変動―人類の運命を変えた二万年史 (河出文庫)作者: ブライアンフェイガン,Brian Fagan,東郷えりか出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2008/06/04メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 30回この商品を含むブログ (20件) を見る人間活動に起…

 超大陸(4)

超大陸パンゲアの提唱者、ウエゲナーの死は、グリーンランドで遭難であったことは良く知られている。しかし、彼がなぜグリーンランドへ行ったのか?ということに言及したものに私はお目にかかったことがなかった。彼は気象学の講座の教授でもあったので、気…

超大陸ー100億年の地球史(3)

春分の日に残りの読書。本書は、未来地球に関わる2つのモード。「太平洋消滅あるいは大西洋消滅?」からはじまる。私も含めて、いままではずっと太平洋消滅と思い込んで来た訳だから、太平洋ではなく大西洋消滅は比較的新しい。 私の講義でも使用しているス…

超大陸(2)

本書の中身の逐一は、あえて紹介しないが、私が極めて印象深かったところを私流に整理して記してみる。さまざまな伝説の中から科学となって行く過程を記しているのであるが、最も重要な事柄の1つは、地質学の科学の方法に関わることであろう。 地質学ではハ…

超大陸(1)

超大陸―100億年の地球史作者: テッド・ニールド,松浦俊輔出版社/メーカー: 青土社発売日: 2008/09/23メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見る昨年末に出た翻訳本である。ロンドン地質学会の職員、研究員でもあり、サイエ…

大河内直彦著/チェンジングブルー

先日、最寄り駅の本屋で平積みになっているこの本を見た。 「お?なんだ?」青い表紙に引きつけられた。チェンジング・ブルー―気候変動の謎に迫る作者: 大河内直彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/11/27メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 52回この…

歴史の方程式

歴史の方程式―科学は大事件を予知できるか作者: マークブキャナン,Mark Buchanan,水谷淳出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2003/11メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 21回この商品を含むブログ (22件) を見るここのところ読書がつづいている。 この本は、…

銀のしずく

銀のしずく―知里幸恵遺稿 (1984年)作者: 知里幸恵出版社/メーカー: 草風館発売日: 1984/01メディア: ?この商品を含むブログ (2件) を見る札幌でのまとめ買い第三弾。昨年の第2版だ。 今から87年前の1922年に19歳で亡くなった知里幸恵の、亡くなる直前の日…

北海道の歴史

北海道の歴史がわかる本作者: 桑原真人,川上淳,宮川健二,井上哲出版社/メーカー: 亜璃西社発売日: 2008/03/24メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 66回この商品を含むブログ (5件) を見る先週、札幌でのまとめ買い第2弾。 いやー、これも…

札幌農学校の忘れられたさきがけ-リベラル・アーツと実業教育作者: 松沢真子出版社/メーカー: 北海道出版企画センター発売日: 2005/11/30メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る北海道へ帰ると、習慣で必ずいくところが…

アイヌ神謡集 

アイヌ神謡集 (岩波文庫)作者: 知里幸恵出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1978/08/16メディア: 文庫購入: 15人 クリック: 114回この商品を含むブログ (61件) を見る昨日は、ことばの歳時記のことを書いたが、今日はその作者の父、金田一京助氏の尽力により…

ことばの歳時記ー漢字の読めない首相と私

ことばの歳時記 (新潮文庫)作者: 金田一春彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1973/09/03メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (10件) を見る最近、どこかの国の首相が漢字を読めないという。未曾有を「みぞゆう」といったとか、遂行を…

歴史とは何か (岩波新書)作者: E.H.カー,E.H. Carr,清水幾太郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1962/03/20メディア: 新書購入: 14人 クリック: 227回この商品を含むブログ (123件) を見るこれは1960年代初等の作品であり、すでに75版というから、岩波新書…

縄文時代

縄文の生活誌 日本の歴史01 (講談社学術文庫)作者: 岡村道雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/11/06メディア: 文庫 クリック: 23回この商品を含むブログ (13件) を見る講談社ではじまったシリーズ「日本の歴史」文庫版「日本」とは何か 日本の歴史00 (講…

理性の限界

電車の中で、断続的に読み終えた。 私たちの科学で言えば、クーンのパライダイムの転換、すなわち科学の革命は、プレートテクトニクスの成立を最もよく説明する科学論としてつとに有名である。 また、ポパーの、真理の定着過程における、仮説の成立とその反…

科学哲学の冒険

秋田の学会からアメリカオレゴンと旅行する間に読んでいた本。 なかなかわかり易く、面白く引き込まれる。 科学とは何か、何を知る事が本質か、を常に考えることは極めて大事だ。 ともすると、そのような問いかけなしに日々の作業に追われることが多い。 そ…

石川啄木詩集

先週、札幌の中学の同窓の集まりで、修学旅行の時の話になった。 北海道の農村から、函館、弘前、仙台、松島とまわるものであり、その時の私たちははじめての津軽海峡を超えた興奮の旅。 最初は、函館の大森の浜、そこにたたずむ石川啄木の像。 なぜか、その…

Mac Fan special MacBook Air

前にも書いたが、買ったばかりのMacBook Airを持ち歩いている。 なんとか使いこなしたい。 これまで、分からないことがあると人任せ。 秘書の利根川さんや、院生諸君に頼り切り(忙しい中、ありがとう) しかし、マック党の学生が一人去り、二人去り、いまで…

ルネサンス

ルネサンスとは何であったのか (新潮文庫)作者: 塩野七生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/03/28メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 87回この商品を含むブログ (51件) を見る 時差ぼけ?で朝4時半に目が覚める。いま、社会も、コミュニティーも大学も未…

アイヌ語地名で旅する北海道

アイヌ語地名で旅する北海道 (朝日新書)作者: 北道邦彦出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2008/03/13メディア: 新書 クリック: 16回この商品を含むブログ (17件) を見るいつものごとく、通勤時の立寄り本屋で見つけた最新の本。私は北海道生まれの北海道育…

イノベーション思考法/黒川清

黒川清氏は、再編された学術会議の最初の会長。彼の強いリーダーシップがこの組織を変えるのに大変貢献したのだろうと認識している。 遠くから話を聞いた事はあるが、どのような考えの持ち主なのかは良く知らない。本屋によった際に目に留まった最新本。イノ…