教育・人間

充実の日々

めずらしい試みではあったがなかなかよかった。一気にずいぶんと進んだ。 master, undegraduateはデータのまとめ方を先輩諸氏から伝授。Excelを駆使して理論式とあわせる。 このプロセスは、科学方法論的には帰納過程による仮説構築と理論からの演繹過程。そ…

合宿の一日

寒いぞ〜、眠いぞ〜 ひと風呂浴びて、めざますぞ! きしむ廊下もチメテー ふりしきる雪、雪、また雪よ〜、って音楽が流れるような〜。 さ!はじめるぞ〜。 眠たいよ〜。 昼は「おいし〜!しあわせ」 っと比名、浜橋両君 午後、突然、差し入れ訪問客。 森林管…

岩手県大沢温泉強化合宿

さー!今日から強化合宿。 今年度の研究の成果を集中してまとめて議論、論文化。 雪の降り積もった花巻の町を抜けて山間へ。 途中、車がこけている! 到着。 ひなびた昭和レトロ。最高! 年末、正月ぼけを一気に抜くぞ! まずは温泉。 そして、開始!

センター試験

今日、明日と大学入試センター試験。 日本の若者のほぼ半分は大学へ行く時代。そのかなりの子供達が受ける今日の試験。 全国的に雪と吹雪で心配だ。さてこの制度をどう思うかだが、もう日本人口のかなりの人がこの制度の下で育ち、社会へ出ている。当たり前…

北海道高等学校教育研究会理科部会

1月6日 札幌へ飛んだ。 北海道高等学校教育研究会理科部会で依頼された講演のため。 羽田は寒いが抜けるような空。富士山がきれいに見える。 しかし、北海道は大荒れだという。 千歳に無事着陸。しかし、札幌はすざましい。 前日までほとんど雪がなかったと…

現代地球惑星科学元年の伝承

昨日は駒場で講義であった。大学生はいよいよもって90年代生まれ。時の流れは速い。1969年人類がはじめて月へ行ったあの時の感動も、そして時を同じくした地球科学におけるプレートテクトニクス革命もすべてが彼らにとっては生まれる前の出来事なのだ…

トルコ記

二日目、発表も終えた夜、小川さん夫妻の旧知のGok氏のところで、日本から参加した、安間、山本、山本、北村と共にdinnerにあずかった。 奥さんが前の日から準備をし、接待をしてくれた。 居並ぶトルコ料理に舌鼓 楽しいひと時を過ごさせていただいた。3日目…

異常とはなにか? 

異常とは何か (講談社現代新書)作者: 小俣和一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/04/16メディア: 新書購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (19件) を見る人間が社会の中で生きて行く時に、必ずぶつかることが正常と異常。 人が人と自然と接す…

セピア色

昨夜、一枚の写真をスキャンした。 古い書類ケースが出てきて、そこに40年以上眠っていたもの。大昔、高校1年生の頃、北海道の岩見沢からはじめて遠い釧路へ出かけた。 そして、私にははっきりと文才のないことを知らされた。 親父のカメラを借りて、親父…

環境ー「知りたい」と「役に立ちたい」

いや〜、twitterでつぶやくとブログが滞るね〜。 しかし、長い文章を書きたい時は、やはりこっち。 ということで久々にーー。 ーーーーーーーーー 昨日、駒場で学科相談会へ出かけてきました。ガイダンスとは別に講義のあとに実施したものです。 東大は、ま…

東京古潭会

古潭会とは、北大理学部の地質学鉱物学教室同窓会。年に一度4月の第2土曜日に、クラシックな風情の残る銀座ライオン7丁目の宴会場で開いている。 久々の銀座であるが、驚きは中国人観光客の多いこと。 中国富裕層が日本へ観光に来て、高いブランド品など…

雨の中の新学期本格始動

雨の中の桜。今春は花見もままならぬ散々な天候のはじまりであったが、桜は必死に咲いて、そして散ろうとしている。 雨の歩道に花びら模様。 東大本部前も真っ盛り。そして新学期の本格的なはじまりの週である。講義の開始と準備(今週は水曜、木曜と3コマ…

電子出版の行方

桜のつぼみも半開き。みぞれ、雪の舞う最悪の春。 「地球温暖化よ、どこへいった!」と叫びたくなる最悪の三寒四温。昨月曜日は、朝から連合関係の会議で追われた。いま、連合は本格的に、国際ジャーナル発行へ向けて議論をすすめている。もちろん今時、すべ…

┃IODP講演会「掘削で明らかになる地球の姿

宣伝です。 土曜日に次の講演会にでます。 暇のあるかたはどうぞ。 〜統合国際深海掘削計画普及講演会 in AKIBA〜」開催案内http://www.j-desc.org/m0/events/20100327_IODP_Akiba.html 3月27日(土)の13:30より、秋葉原の富士ソフトアキバプラザ アキバホ…

サリン・オウム15年

昨日は、駒場で開かれている生態学会に参加した大阪時代の学生、いま北海道大学院生の高橋まゆみ君が訪ねてきた。 大宮から、わざわざその友も合流した。 お茶の水へ下って軽く一杯。 近況おしゃべりに花が咲いた。 「もう15年も経つのだね〜」そう、あれ…

鳥海・藤井両教授定年記念地学教員懇談会

16日夕刻より山上会館にて、鳥海光弘教授、藤井敏嗣教授の定年を記念する地学教員懇親会が開かれた。 89歳の湊秀雄先生、両教授の先生である久城先生も参加された。 この会は、東大理学部の旧地学教室関連の先生が定年の年に開催されてきた。 和やかな空気…

背信―待ち続けたラブレター

背信―待ち続けたラブレター作者: 森久美子出版社/メーカー: 共同文化社発売日: 2009/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る今朝の北海道は、昨日までとは一転し、凍てつき雪の舞う空であった。北海道へ帰るたびに、北…

発表会の代理戦争

様々な締め切りが山を越え、後は結果を最終的に承認する会議が残されるのみとなった。 いつものことであるが、そこには様々なドラマが垣間見える。卒業論文、修士論文がこの間の山であった。 発表会の質疑応答に、教員が代理に答えるということは、随分と減…

締め切りの人間陶冶

締め切り目白押しの年度末。 個別に講義の成績、卒論のチェック、修士論文チェック、発表会と連日つづく。しっかりとやっているもの、がんばるがいかんせん時間がないもの、処世術で乗り切ろうとするもの、あきらめるもの、様々な人生ドラマを垣間みる。 す…

暦のリズムー年度末のドタバタ

大学は1月末が最大の山である。 卒業論文、修士論文、博士論文、ほとんど全ての締め切りが押し寄せる。 更に、来年春の学会締め切りが目白押し。 会計関係の締め切りも。 朝から晩まで片付けに追われる。これらは毎年恒例なのであるが、ふと暦を考える。旧…

東大までの人、東大からの人

新聞広告で、この週刊誌記事(週刊現代)を見て、「お?」と思っていた。 喫煙のために木枯らしが吹きすさぶ中、外の喫煙コーナーへ行ったとき、そこへやってきた事務の人とタバコを吹かしながらその話題になった。「当たっているね〜」 「めずらしく長い記…

パソコン騒動

木曜日のこと、せっかく講義の準備をし、いざ講義室へいって始めようとした。 新しいMacBook Air (古いものの蝶番が壊れて逆エビ。動かすたび勝手にスリープ。修理しようとしたら10万円以上かかるという、新しくメモリ倍増のものが14万円。なんてこった!と…

大学の敗北

連休初日に新聞の宣伝、中央公論で「大学の敗北」特集がされているという。 さっそく、購入して読んだ。 このような月刊雑誌を読むことはほとんどないのであるが、昨年末の「事業仕分け」の影響だ。 来年度の大学への運営交付金も、民主党の公約に反し、引き…

AGU4日目-ビッグニュース

AGUでの外交ばかりでは疲れるので、 今日は、hassy, kohtaro, kameと大人男四人でゆっくり。 最近の皆の近況、うわさ話に花が咲く。 亀ちゃん、「一人って楽だからな〜」 はっし〜、「妻を貰い子供ができると人生観変わるよ〜。絶対いいって」 私「そうそう…

大阪府立大学理学部ヘテロ

かつて短期間、務めた大阪府立大学で理学部が出来、そこで新しい教育プログラム、ヘテロが実施されている。 http://www.hetero-gp.jp/ そこのアドバイザーを務めさせていただいているのであるが、そのニュースレターに下記の原稿を送った。 このような重要な…

余震2, 連合理事会

木枯らしが吹きすさぶ、寒い週のはじまりである。 昨週、急遽の文部科学省政務官との面談で、交替となった駒場の午後の講義、とって返して地球惑星科学連合の理事会。 来年度大会成功に向けて、懸案事項の決定をしなければならない。 来年度5月の大会は、法…

続く激震17/知識人-科学者の反逆? そして「ソクラテスの弁明」

今回の刷新会議事業仕分け騒動で、なにをどうすればいいか、考えながら、いつもの癖で、帰り際、書店へ立ち寄った。 科学書コーナー 「本当に科学書コーナーは小さく狭い。おまけに翻訳本が圧倒的。あることはもちろん悪くはないし、翻訳者には頭が下がる。…

続く激震12/ある対話 科学への投資は無駄金?

「なんか、科学者のいっていることすっきりしないんだよな〜。科学は大事だってことはわかるけれど。だって、皆が困っている時に、自分たちのところだけは、削るなって、言ってるように聞こえる。痛みは皆で分かち合うというのがやっぱりほんとだと思うけど」…

続く激震7/本日夕刻、ノーベル賞、フィ-ルズ賞科学者緊急記者会見

全国の学長が、昨日、顔を揃えて記者会見をしたが、本日、以下が開催される。 私も参加しようと思う。 今朝の、大学運営交付金事業仕分け中継を見たが、唖然とする場面がいくつもあった。 それについては改めて。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー記者…

講義:地球システム進化学

今週から数回、駒場で講義である。この秋に本郷への進学が内定した学生たち。 勉学の意欲に燃えている。かれらにこの科学が如何に面白いかを伝えられるかがテーマ。 これまで、パワーポイントを使って、さくさくとやっていた方式はやめて、板書を主とする講…